全孝淑(チョン・ヒョスク)候補に対する憲法裁判所長任命同意案で空転していた国会が、16日、ひとまず正常化した。
与党ヨルリン・ウリ党の金ハンギル、野党ハンナラ党の金炯旿(キム・ヒョンオ)院内代表は16日午前、会談を開き、全候補の任命同意案処理を30日以降に先送りし、宋旻淳(ソン・ミンスン)外交通商部長官内定者と金章洙(キム・チャンス)国防長官内定者に対する人事聴聞会を始めた。
国会は正常化したものの、全候補の任命同意案をめぐる与野党の態度は、今後も変わりそうにない。このため、30日以降に与野党の対峙局面が再演され、全候補の任命同意案は再び足踏み状態になる可能性が高い。
全候補の任命同意案が国会に提出されたのが9月7日、前任の尹永哲(ユン・ヨンチョル)所長が退任し、憲法裁所長が空席となったのが9月15日だ。すでに3ヵ月間も憲法裁所長が空席だ。長期間の憲法裁所長の空白の事態は、一義的に大統領府とウリ党の負担となるほかない。
しかし現実的に、大統領府と与党が全候補任の命同意案を処理する方法はない。ハンナラ党は実力阻止の構えであり、民主党、民労党、国民中心党の非交渉団体の野党3党も、ハンナラ党が強く反対する状況では、与党に協力できないという考えだ。
このため、与党が全候補の任命同意案処理を「期限なく」延ばすことは、全候補以外の代案を講じ始めたことを示す、という分析も出ている。
これについて、ハンナラ党の朱豪英(チュ・ホヨン)公報副代表は、与野党の院内代表の国会日程に関する合意文が、「両党は、憲法裁所長任命同意案処理の件で29日まで協議する」となっていることを指摘し、「合意文に、全孝淑という名前がない点に注目してほしい」と述べた。
今後、与党と協議する任命同意案は、全候補でない他の人物を憲法裁所長に任命するための同意案になる可能性もあるという主張だ。
さらに、ハンナラ党の金炯旿院内代表は、「全候補はすでに辞退の意思をほのめかしているが、大統領府がこれを阻止しているという話もある」と述べた。
ウリ党内部でも、「大統領府の人事問題を後押しすることに疲れた」という反応が出ている。趙慶泰(チョ・ギョンテ)議員は、「全候補個人が決断を下すべきだと考える。いつまで国政運営の足をひっぱるのか」と主張し、ある非常対策委員は、「すでに問題となった人が憲法裁所長になって、何をするというのか」と述べている。
ハンナラ党以外の野党からも、全候補が辞退することを求める声が高まっている。民主党の金孝錫(キム・ヒョソク)院内代表は同日、CBSラジオに出演し、「全候補が自ら辞退することが、最も現実的な最善の案だ」と迫った。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が、全候補を憲法裁裁判官に任命していないことも、注目される。全候補を憲法裁所長に任命するには、まず憲法裁裁判官に任命しなければならないが、これを延ばしている。
結局ボールは、政界の「迷い子」となった全候補に渡った。
jin0619@donga.com






