大学の論述試験が、左派教育団体からの攻撃にさらされている。全国教職員労働組合(全教組)や、真なる教育のための父兄会などは、「本試験型の論述試験を廃止せよ」と求めながら、教育人的資源部の庁舎の前で、ハンガー・ストに突入している。論述試験の言葉のまえに「本試験型」との言葉がついたが、全教組は、教員評価制に反対する時も、「教員評価制そのものに反対するのではなく、粗末な実施に対する反対」と主張した。腹積もりを隠すための宣伝術だ。
◆教育部は大統領への業務報告で、大学に論述試験の難易度を下げるように強く求めることにしたと明らかにした。大学入学試験の政策においての左派団体や政府のあうんの呼吸振りが見ものだ。全教組の論述試験への反対は教師の無能を自認することでもある。論述が大学入学試験でそれほど重要だったら、教師たちが論述の教育にもっと積極的に乗り出せばいい。
◆論述についての誤解もある。論述が合否を牛耳ると知られているが、06年度のソウル大学の入学試験を見ると、それほど影響は大きくなかった。25点満点のうち、22点を基本点数にした上、教授たちの採点も殆ど高い点数を与えず、平均点数の周辺に集中した。課外授業が盛んな江南(カンナム)や特殊目的高出身の学生に有利だという主張も事実ではなかった。ソウル大学の入学試験で、論述成績が上位圏だった高校のリストを見ると、殆どが地方の学校だった。
◆李御寧(イ・オリョン)元文化部長官は、「ソウル大学の論述問題を解くようにいわれても自信がない」と語って、論述試験の難易度への議論を呼び起こした。しかし、各大学が出題する論述は、一般的な「作文実力」よりは、教科書への理解を前提に、創意力や解決能力を試す目的が強い。今年、「時間から逃れようとするのは正当なことか」との問題を出題したフランスのバカロレアとは形が違う。08年の入学試験から論述の割合を減らすと明らかにした大学が、大学と高校が共に参加する論述協議体を設立することにした。高校の論述教育を支援するとの意味だ。今や、左派教育団体も変化を拒む「守旧左派的」な行動から離れ、論述教育をどうすべきか、具体的な代案を示すべきだ。
洪贊植(ホン・チャンシク)論述委員 chansik@donga.com






