●カープロ、74日ぶりにストを中止したが…
石油化学業者である(株)カープロの労働組合が、スト74日目である15日、ストを中断した。
基本給12.8%引上げなどを要求し8月3日から、全面ストに突入したカープロ労組は同日、一応操業に復帰した後、社側との交渉を続けるという意思を表明した。
労組のストに立ち向かって、8月12日、職場閉鎖措置を下した社側も近いうちに、釜山(プサン)地方労動委員会に職場閉鎖撤回を届け出て、正常操業に戻る計画だ。
長期ストをしてきたカープロの操業再開決定で、石油化学業界は一息つくようになったが、「心配」が完全に消えたのではない。製品種類は違うものの、カープロのように化学製品の基礎原料を生産する業者が最近、ストに突入したか、ストを予告しているからだ。
カープロは、韓国の石油化学業者では唯一、ナイロンの原料であるカプロラクタムを製造する会社だ。カープロ側は、「ストによる生産蹉跌で約720億ウォンの売上げ損失を被った」と主張した。
原料供給蹉跌による石油業者の被害も少なくない。
コーロン、ヒョソン、KPケミカルなどナイロン製造業者は、原料を供給してもらえず、生産量減縮に入った。
カープロの操業再開決定で、化纎業界のナイロン生産は生き返る展望だ。
しかし、賃金団体協約が妥結されてないカープロ労使が相変らず、両側の主張を押し続けており、いつまたストにつながるか知れない状況だ。
●一部品目は需給蹉跌が憂慮
カープロ以外にも、石油化学業界と精密化学業界は、基礎原料を生産する業者のストが続出していることから、一部品目の需給蹉跌も懸念される。
韓国最大のナフサ分解施設(NCC)業者であるヨチョンNCCは、賃金交渉が決裂され、11日から、ストに入った。1999年、韓火(ハンファ)石油化学と大林(デリム)産業がNCC部門を統合し設立した同社は、エチレンとプロピレン、ベンゼンなど石油化学製品の基礎原料を生産している。
精密化学業界では、発泡剤および農薬の原料であるハイドラジンを生産するKOCが8月から、総ストを続けている。会社側は、ストによる損失額が50億ウォンを超えたと発表した。顔料生産業者であるボグァンは、週休二日制の施行をめぐり、労組幹部たちが1カ月目、部分スト中だ。
●「無理な賃上げ」vs「利益配分を」
他の業者のスト可能性も高まっている。NCC業者である大韓油化の労使は先月25日、釜山労動委に争議調整申請をし、スト可能性が高くなった。染料生産業者であるMDK労組も、会社側のリストラ案が撤回されなければ、27日から、ストに突入するとの計画だ。
石油化学業界は、経営環境が悪化しつつある状況で、労組の「無理な賃上げ」要求は受け入れられないという方針を固守している。三星(サムスン)石油化学など一部石油化学業者は最近、高油価および市況悪化で減産に入ることにした。
これに対し、労組側は、「この4、5年間、好況にもかかわらず、利益配分はなかった」と主張する。
全国民主労働組合総連盟・化纎連盟のユ・ヨング教育宣伝室長は、「この数年間利益を出した会社も、職員たちに成果給をまともに支給しなかった。労組が社側を信頼できなくなったことが、労使争議の背景だ」と述べた。
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