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貨物運送連合会長、「億代の金権選挙」の疑惑

貨物運送連合会長、「億代の金権選挙」の疑惑

Posted July. 31, 2006 03:04,   

貨物運送事業主による団体である全国貨物自動車運送事業連合会(貨物連合)の会長選挙の際、数億ウォンの金がやり取りされた状況を把握し、警察が捜査に乗り出した。

警察は5月実施された会長選挙で当選したS容疑者(70)が、貨物連合・市道協会の理事長らに支持を訴えて、数千万ウォンをばら撒いたと見ている。4月26日、仁川市延寿区(インチョンシ・ヨンスグ)の松都Rホテルのコーヒーショップで発見されて関心を集めた4000万ウォンも、S容疑者が市道協会の理事長に渡すために用意したものと、警察は見ている。

▲「金権選挙」を捜査〓ソウル地方警察庁捜査第3係は最近、貨物連合・市道協会の理事長3人を呼んで、S容疑者から金品を受け取ったかどうかを取り調べたと、30日明らかにした。

A理事長は会長選挙を控えて、S容疑者に現金4000万ウォンを受け取ったが、警察の捜査が始まり、この金を警察に返した。

しかし、警察はA理事長が持ってきた金の一部がS容疑者の取引銀行から引き出されたものではない事実を確認して、A理事長が受け取った金の一部を使った後、問題になると、自分の金で補って、持ってきたものと見ている。

B理事長は警察で、「S氏側の側近が家に現金4000万ウォンを持ってきたが、家の近くでしばらく話を交わした後、帰らせた」とし、金品授受の疑惑を否認した。

S容疑者は自分のライバルだった貨物連合ソウル協会のM理事長にも金を渡そうとしていたことが、警察の調べで分かった。M理事長は、「S氏が現金4000万ウォンを持ってきた。これを返したら、『お金が少ないか』と言って再び現金7000万ウォンを送ってきた」と話した。M理事長は、「数人が見ている時に、このお金をS氏側の側近に返した」と付け加えた。

また、4月松都Rホテルのコーヒーショップで発見された「4000万ウォンのショッピング・バッグ」事件を捜査した仁川延寿警察署は、S容疑者が家事の面倒を見ていたJ(35)さんにプロポーズするつもりで渡したが、断られると置いて出てきたものと供述したが、実際、現場には市道協会理事長のCさんが一緒にいたことが確認された。

S容疑者は10年以上、ある大企業で物流を担当してきており、昨年末、この大企業がほかのところに物流会社を変更する際、S容疑者に営業補償の名目で数十億ウォンを払ったという。警察はこのお金のうち相当額が今回の会長選挙に使われたと見ている。

▲貨物連合会長の「力」〓貨物連合の選挙人団は16の市道協会の理事長と大田(テジョン)のハンバッ協会理事長、現職の貨物連合会長ら計18人だ。したがって、10人の支持を取り付ければ当選が確定される。

今回の選挙ではS容疑者とM理事長が競合した。当初、候補推薦ではM理事長が12人の推薦を受けて、自分を含めて3人の推薦しかもらえなかったS容疑者を大きくリードしていた。しかし、5月12日行われた会長選挙1回目の投票では9対9で引き分けた。1回目の投票が終わって20分後に行われた2回目の投票ではS容疑者が10票を得て、第20代貨物連合会長になった。会長の任期は3年。

貨物連合会長は、1年に3500億ウォンの予算を使う貨物連合共済組合のすべての人事権と予算権を持つ。警察の関係者は、「会長の月間社交費は4000万ウォン前後で、1年に5億ウォンの社交費を使えると聞いている」と述べた。



dnsp@donga.com