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野党議員の公認献金受領疑惑、「真実」巡りシーソーゲーム

野党議員の公認献金受領疑惑、「真実」巡りシーソーゲーム

Posted May. 20, 2006 03:00,   

地方選挙で「候補公認献金」を受け取った疑惑がかけられている朴成範(パク・ソンボム)ハンナラ党議員の夫人、申恩卿(シン・ウンギョン)氏が、ハンナラ党の公認候補を希望する人から受け取った有名ブランド品の贈り物を巡って、「真実」と「偽り」のシーソーゲームが繰り広げられている。

ソウル中央地検公安1部(宋讃鎏部長)は18日、成楽合(ソン・ナクハプ)前ソウル中区(チュウング)庁長(今年3月死去)の夫人と姻戚関係のチャン容疑者(58・女性・拘束中)に対する拘束令状で、チャン容疑者が今年1月初めに申氏に渡したとしている名品ブランド明細を公開した。

これらの名品ブランド品は、朴議員が今年3月末に同党クリーン公認センターに提出しており、検察が先月にハンナラ党から押収したことを明らかにしたものだ。

これらのブランド品が公開されると、朴議員夫婦はマスコミに対して「チャン氏が一方的に持って来たもので、最初から受け取る考えはなかった。包装をはがしたことも、使用してもいない」と主張した。

朴議員夫婦はチャン容疑者の令状をもとに、ブランド品明細を報道したマスコミ各社を相手に訂正報道の請求と法的対応の方針を明らかにした。朴議員夫婦は、「チャン氏が偽りの主張でリスト上の贈り物を、あたかも私たちが受け取ったかのように報道して名誉を毀損した」と主張した。

一方のチャン容疑者は、検察の取り調べに対して「朴議員夫婦が名品ブランド品を受け取った問題が浮かび上がるとハンナラ党に提出したのだ」と述べ、「その時、使っていた品物に似ている新品にすり替えて提出した」と供述したという。

朴議員と成前区長は、政治的に関係が良くないとされ、チャン容疑者の主張を素直にそのまま受け入れるの難しいとみられる。

朴議員側がこれらのブランド品の包装を剥がしたのか、また使っていたのかが「真実攻防」の核心だ。朴議員夫婦が最初から贈り物を受け取る意思があったかどうかを判断する重要な根拠になるからだ。

とくに、朴議員側が贈り物を受け取った時点から党に提出するまでに3ヵ月近い時差があることも議論を呼びかねない。

朴議員は「すぐに返す場合、チャン氏側が候補公認で脱落したと受け止めると思ったので、後で返した」と主張している。

このため検察は、チャン容疑者から領収証の提出を受けて、これらのブランド品が最初にチャン容疑者が申氏に渡したものなのかを確認している。

問題は、チャン容疑者が提出した領収証が「簡易税金計算書」であるうえ、チャン容疑者が「すり替えられた」と主張する品物は、一連番号が振られていない相対的に安価の物であるということだ。

通常、高価のブランド品は一連番号が付けられていて、購入者を確認することができるが、この場合は確認が容易でない。しかも朴議員は、チャン容疑者長が主張しているブランド品の価格も脹らまされたと主張している。

双方の主張が食い違うなか、検察がどちらの軍配を挙げるかによって朴議員夫婦に対する刑事処罰の可否と水準が決まるとみられる。



leon@donga.com