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ボタン三つで万能通話

Posted May. 08, 2006 07:08,   

東亜(トンア)日報は7日、「携帯電話の父」クーパー代表と国際電話でインタビューをし、高年層のための移動通信サービスが進むべき道について聞いてみた。

——ジターバグは、通常の携帯電話と非常に違いますね。複雑な機能はなく、「交換手」、「呼び出し」、「緊急救助」という三つのボタンがあるだけですから。

「私の夢は、昔も今も全ての人を自由にする移動通信の実現です。携帯電話は、情報技術(IT)に敏感な若い世代の専有物になってはいけません。老若男女誰もが楽しく使うことができなければなりません。三星(サムスン)グループの李健煕(イ・ゴンヒ)会長も、同じ考えを私に伝えてきました」

ジターバグという名称は1930年代に流行ったダンスから取った。国内では「ジルバ」とも呼ばれている。高年層のノスタルジアを狙ったのだ。先月、ウォルストリートジャーナルは、同携帯電話について大きく取り上げながら、「ベビーブーマーとその親世代のための移動通信市場の大きな成長が予想される」と見通した。

——こんなに簡単な端末機で、どう通話をするのですか。

「端末機は一見簡単そうに見えますが、関連するテクノロジーは複雑です。あなたが高性能のオートマチック乗用車を持っているとしましょう。あなたは運転する度にマニュアルを取り出して読みますか。そうでないはずです。人々の日常を簡便にする複雑な技術、それが良いテクノロジーです」

ジターバグの利用者は「交換手」ボタンを押し、移動通信会社の社員に自分が電話したい人との通話連結を頼めばよい。よく使用する番号は「呼び出し」ボタンにあらかじめ入力しておいて押すことができる。端末機は100ドル(約9万5000ウォン)、利用料金は月10ドルだ。国内に比べればかなり「チープな」価格だ。

——韓国では携帯電話の端末機にMP3プレーヤーやカメラなど、あまりにも多くの機能がついています。それで概して値段が高く、消費者の「価格の選択機会」が制限されています。

「高年層だけでなく、若い世代の中でも融合の傾向を喜ばない消費者がか多いです。近いうちに韓国も、通話機能だけを充実させた携帯電話を、また作らなければならないでしょう」

ジターバグが発売・開始される5月には、韓国(8日)と米国(13日)ともに親の日がある。普段、子供や孫からデジタル製品をプレゼントしてもらうかについて聞いてみた。

ジターバグ代表は笑いながら、「(私が)どんなデジタル製品でも、発売開始されるやいなや一番先に購入して使うことを知っているため、そんなことはない」とし、「家族が尋ねてきて、家の前の浜辺で水上スポーツを一緒に楽しむのが、一番のプレゼントだ」と話した。



kimsunmi@donga.com