「実際、先生がこのように殴っているんですか。とうてい信じられません」
大田(テジョン)S中学校1年の金君(14)は最近、中高校生の間で急速に広がっている「頭髪制限廃止署名運動」のサイトにアクセスして、びっくりしてしまった。教室の黒板にだれかがアドレスを書きこんだので、同サイトにアクセスできた金君は「写真告発」のコーナーに掲載された約200枚の写真を見た後、「先生について考え直すようになった」と語った。
青少年、保護者、教師らからなる「生徒人権守護全国ネットワーク」は、頭髪制限の廃止や生徒の人権拡張のため、ティーンエージャーのコミュニティーである同サイトを設置した。教育人的資源部と国家人権委員会が昨年5月に「頭髪自由化」を勧告したにもかかわらず、現場の学校での推進が振るわないと判断し、署名運動や集会によって頭髪自由化を実現する、という趣旨だ。
同サイトの「写真告発」コーナーには、バリカンで髪を部分的に刈られた生徒の頭髪写真と、教師が生徒の髪を刈る場面、頭髪「不良」の生徒らを殴打する場面の写真などが掲載されている。
これら写真の相当数が、真偽をきちんと確認しがたいほど扇情的であり、反論を掲げる一部の投稿には、学校名と教師の実名が公開されていて、人権侵害をめぐる議論が広がっている。
「水原(スウォン)T高校」というタイトルの写真は、体罰によって股にひどいアザができた姿を撮影したもので、「×のような先生××ら」「狂った×」などと書き込まれている。そのほかにも、教師によって髪を刈られた写真が100枚以上も掲載されている。
同団体関係者は「青少年の意思を、オンライン上に公表し、団結して関係当局に申し立てるのは、青少年にできる最善の方策の一つ」とし、「また、写真の内容には、教育の現場で行われている人権侵害の行為がどれだけ深刻なのかを示す肯定的効果もある」と説明した。
だが「一部写真の真偽を確認できる方法がないオンラインの特性上、過度に刺激する写真や実名を掲載することなどは自制すべきだ」と抗議する声もあがっている。同団体は5月14日に、大規模な「オンライン上の頭髪規制反対集会」を計画する一方、署名が終わり次第、学則の人権侵害規定の削除などに向けた教育法改正運動を繰り広げるとしている。
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