食品流通業界で、「パイ」拡大競争が熾烈化している。
競合会社を買収・合併(M&A)して会社の規模を拡大したり、まったく異なる分野にまで目を向けたりしている、ということだ。
むやみな企業の規模拡大競争が収益性を悪化させかねないという否定的な見方もあるが、今年の景気回復に対する期待の高さから、これらの企業のパイ争いはますます激化する見通しだ。
●事業領域拡大で勝負
ツナ、かゆ、のりなどの加工食品を目玉とする東遠(トンウォン)グループは、同月初め、持ち株会社の東遠エンタープライズを通じ、ヘテ乳業の買収優先交渉権を取り付け、乳加工市場への進出に拍車をかけている。
さらに、同社はクラッカーにツナサラダを載せて食べる菓子「シュナッペ」でおやつ市場に、忠清南道錦山(チュンチョンナムド・クムサン)の国際高麗人参総合流通センター委託管理運営業務の受注に成功し、高麗人参事業にそれぞれ最初の一歩を踏み出した。
CJも事業拡大に積極的に取り組んでいる。
最近、水産加工食品会社である三湖(サムホ)F&Gを買収したのに続き、同月末予定の大林(テリム)水産の公開売却入札にも名乗りを挙げる計画だ。
また、食品事業部門を担当するCJフードシステムを通じ、最近開通した新大邱(シンテグ)−釜山(プサン)高速道路(82km)の中間地点にある「清道(チョンド)サービスエリア」の経営権を獲得した。大企業が高速道路のサービスエリア事業に進出するのは今回がはじめてだ。
さらに、CJホームショッピングは、資本金200億ウォンを出資し「アンプルオンライン」を設立し、eマーケット市場への参入を明らかにした。テレビに続き、競争が激化しているオンラインショッピングモールにも進出するということだ。
ロッテ製菓は、来月中に、米国のスナック会社であるフリトレー(Frito−Lay)と合弁し、スナック市場に進出することを決めた。このため、国内のスナック市場トップである姉妹企業「農心(ノンシム)」との一騎打ちが必至だ。
関連分野ではない新規事業に果敢に投資するところも出てきている。
ロッテショッピングは17日、ロッテマートのワールド支店にフランスの純植物性化粧品であるイヴ・ロシェ(YVES ROCHER)の売り場を設置するなど、化粧品流通市場に本格的に進出する方針を明らかにした。
ギャラリアデパートを経営する韓火(ハンファ)流通は先月、ソウル63ビルに「Beans & Berries」というブランドでコーヒー専門店をオープンした。
●むやみな規模拡大競争は問題
競争が激化し、新規分野に目を向けざるをえない側面もあるが、むやみな事業拡大は不健全な経営につながりかねないという懸念の声も根強い。
証券市場の評価も厳しい。
20日、eマーケット進出を明らかにしたCJホームショッピングに対し、三星(サムスン)、韓火、未来(ミレ)エセットなどの主な証券会社は、一斉に「収益性不振が予想される」と、投資意見と目標株価を低下させた。株価も21、22日の両日間に、約11%急落している。
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