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[社説]経済の地図を描き直す中国とインド

[社説]経済の地図を描き直す中国とインド

Posted January. 04, 2006 03:03,   

世界人口の37%を占める中国とインドが、世界の経済地図を描き直している。中国は昨年、経済成長率が9.8%と推定されると発表した。1995年の10.2%以後の最高値だ。固定資産投資の伸び率は何と25%に達する。このような投資と成長が中国を世界5大経済大国に押し上げた。インドもまた、昨年7%台の高成長を記録した。米国など先進国に出ていたインドの人材は、相次いで祖国へUターンしている。

中国は02年世界貿易機関(WTO)に加入し、昨年はASEANと自由貿易協定(FTA)を締結するなど、貿易の拡大に拍車をかけている。「世界の工場」という内外の公認の中で、外資も持続的に呼び込んでいる。1991年から解放政策を展開してきたインドは、世界の情報技術(IT)センターとして浮上した。経済発展に向け、長い間敵対国だったパキスタンとも手を組んだ。1日から発効された南アジア自由貿易協定(SAFTA)は、インド経済に翼をつけるだろう。

日本は今後5年間、25兆円(220兆ウォン)を科学技術の開発に投資することにした。製造メーカーは先端製品の製造のための設備投資を大幅に増やしている。日本は第2次世界大戦以後、最長の好況を予想するほど自信に溢れている。米国は昨年に続いて今年も好況を楽観している。

韓国は世界経済のこのような盛況を最大限活用しなければならない。しかし、各国が成長に向け貿易と投資を結び付けて突っ走っている中で、分配だの過去の歴史だのと停滞と混乱に陥っている。この3年間の成長率は3〜4%台に止まり、設備投資は横ばい状態だ。FTA締結の相手国はチリ、シンガポール、欧州の小さな国の集まりである欧州自由貿易連合(EFTA)の3つの国や地域に過ぎない。

韓国はいつまで世界的な成長から外されているのだろうか。競争から遅れを取って、成長から遅れを取るのは墜落の道であり、世界の中で取り残されてしまう道だ。政府、企業、国民がもう一度走らなければならない。「経済に全てをかける。政治に全てをかけるといった言葉は使うな」と言った大統領から考え直すべきだ。