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李ウンシル、総合選手権で優勝 女子卓球

李ウンシル、総合選手権で優勝 女子卓球

Posted December. 17, 2005 10:37,   

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復帰は華やかだった。昨年8月、アテネ五輪のさい、29歳で同い年のソク・ウンミ(大韓航空コーチ)と女子卓球ダブルスで銀メダルをとった後、その年12月、急に引退を宣言した李ウンシル(三星生命)。今年4月、結婚して指導者の道を模索していた彼女は、6ヵ月の幸せな新婚生活を去り、10月、「緑のテーブル」に復帰した。そして、今月6日、国内最高権威の総合選手権で、これ見よがしにシングルスのトップに立った。シングルスだけで大会4度目の優勝。

決勝で朴ギョンエ(大韓航空)をフルセットの接戦のすえ4−3で破った後、李ウンシルはコートに座りこんで涙をこぼした。この場面は、卓球界で「毒蛇の涙」として語り草になった。「毒蛇」は李ウンシルのニックネーム。

16日、今年最後の大会のKRAカップSBS卓球チャンピオン戦が行われている忠北丹陽郡(チュンブク・タムヤングン)の多目的体育館で彼女に会った。

「人の前で泣いたのは今回が3度目です。02年北京アジアカップのダブルス決勝で、中国のチャンイニン・リナン組に1−3でリードされていたのを4−3と逆転して優勝したとき、それから昨年のアテネ五輪のダブルスの準々決勝で、負け続けていた北朝鮮の金ヒョンヒ・金ヒャンミ組を4−2で破ったときに泣きました。でも今回が一番、いっぱい泣きましたね。」

それほど、これまでの苦労はすごいものだった。指導者としての第2の人生という大きな目標を立てたものの、彼女に与えられたトレーナーとしての役割には満足できなかった。彼女が引退してチームの戦力が大きく下がった三星生命にとってより必要だったのは、選手としての李ウンシルだった。結局、「まだ早い」と腹を決めてカムバックしたが、10ヵ月あまりのブランクを挽回できるかどうか、とても不安だった。

「総合選手権での優勝で自信を取り戻したけど、後輩たちにはすまない気がします。でも、本当は、後輩たちが反省すべきことですね。早く私に勝てる実力をつけてもらわないと。」

結婚生活も順調だ。コンピューターゲーム・グラフィックデザイナーの夫、李チャンドン(33)さんは、心の広い男性らしい。夫の職場はソウル瑞草区良才洞(ソチョグ、ヤンジェドン)にあり、三星生命の体育館は瑞草洞にあるため、京畿城南市盆唐区(キョンギ、ソンナムシ、ブンダング)の家から車で一緒に通勤する。朝食と夕食は外食ですましているが、それも寛大に理解してくれる。李ウンシルは今年、慶煕(キョンヒ)大学体育学博士課程に志願し、合格した。子供は、博士課程が終わった後に産むことにした。

選手として個人的な目標はすでにない。「チームにプラスになれば、それで十分です。もともと欲張りだったんですけど、これからは卓球を楽しんでみるつもりです。またそういうふうに心を決めたほうが、試合もうまくいくんです」。



kimsk@donga.com