韓国デモ隊、ＷＨＯに抗議し「３歩１拝」

世界貿易機関（ＷＴＯ）閣僚会議が開かれる香港で、農産物市場の開放に反対する韓国デモ隊が１５日、「３歩１拝」の行進を行ない、デモを繰り広げた。韓国農民およそ８００人は同午後３時（現地時間）、香港ビクトリア公園付近の相互デパート前から閣議の開かれるコンベンションセンターまでの１．５キロの区間を、「３歩１拝」（３歩歩いて１回拝むことを繰り返すこと）で行進した。民主労働党の姜基甲（カン・キガプ）議員と農民団体の代表らが、先頭で行進を主導した。

韓国農業の切迫した状況を知らせるとし、約３時間にわたって行われた同行進について、数百人の外信記者らと現地住民らは深い関心を示した。これとは別に、韓国デモ隊はビクトリア公園、湾仔（ワンチャイ）埠頭など香港の都心各地で鉦と太鼓を叩きながら、デモを行った。韓国デモ隊のデモが激化すると、香港警察は１５日、こうしたデモが続けば「断固とした行動」に踏み切ると警告した。

香港警察は前日、全国民主労働組合総連盟（民主労総）のデモ隊が会議場に入ろうとしたことに関連、「デモ隊が警察を挑発し関心を集めるため、暴力に訴えている」とし「続けて閣議を妨害する場合、断固とした行動を取らざるを得ない」と明らかにした。地元マスコミは同日、香港の警察がデモ隊の街頭行進を許さなかったり、デモを行う人を逮捕するなど強硬策を取る可能性もあると報じた。

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