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病気で除隊したのに…11年後に再び徴兵令状

病気で除隊したのに…11年後に再び徴兵令状

Posted November. 03, 2005 07:19,   

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「10年間民間防衛訓練まで受けたのに、また軍隊へ行けなんて…」

9月24日付で自宅に届いた徴兵検査通知書を見て、カン・ジェソン氏(30)は最初は単なる兵務庁の業務ミスだと考えた。カン氏は11年前の1994年4月、高校の軍奨学生として入隊し、陸軍・副士官学校で訓練を受けたが、2ヵ月後に腰の負傷で「依病除隊」(病気・負傷などによる兵役義務の中断)した。

もしものことを考えて、兵務庁に問い合わせたところ「年内に必ず入隊しなければならない」というとんでもない回答に接した。同氏は「新兵訓練を終え、教育を受ける途中、腰の負傷で依病除隊をしたが、民防衛(民間防衛隊)の訓練を10年間も受けてきた」と抗議したが、兵務庁関係者は「関連書類がない」と答えた。

自身の軍生活を立証する写真と10年間にわたって誠実に臨んだ民防衛書類を準備し、兵務庁の募兵課・総武課・身体検査課を歩き回ったが、カン氏の話を信じてくれるところはなかった。兵務庁が一歩遅れて送った経緯書には「あなたの主張が正しいとしても、11年前に依病除隊ではなく、退校をしたために、満30歳になる前に復帰しなければならない」となっていた。

「除隊でなければ、民防衛の訓練を受けることはできないはずです。10年間も民防衛訓練を受ける間に何の話もなかったのに、9月初旬の兵務庁監査で確認されたからといって、また軍隊に入れと言われたら、とまどうばかりです」。焦ったカン氏は、依病除隊をした際、関連書類を提出したソウル鍾路区昌信(チョンノグ・チャンシン)2洞の役所を訪ねて、記録を探しはじめた。しかし、洞事務所、国防部、陸軍本部のどこにも同氏が除隊したことを示す書類はなかった。カン氏は、行政審判請求委員会の判決を待っているところだ。

カン氏は、「政府の業務ミスについては誰も謝罪することなく、兵務庁は法令だけを説明し、私の話には全く耳を傾けない」とし、「現在、信用格づけ『不良』を受けて回生の手続きをしているが、入隊することになると、家族の生計が立たなくなる」と訴えた。カン氏は、陸軍副士官学校、陸軍本部、国防部を相手取り、損害賠償請求訴訟を起こす予定だ。