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日本の韓国投資ファンドブーム

Posted September. 09, 2005 07:43,   

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ファンドで日韓両国の溝を埋めるという試みが注目されている。日本人投資家から資金を集め、韓国の株式に投資する「韓流ファンド」の運用が、1日から正式に始まった。また東京の公演芸術界では、韓国人声楽家の日本進出の機会を増やすために、「コリア公演ファンド」をつくる計画が進んでいる。

フランス系資産運用会社である「クレディ・アグリコル・ジャパン」の藤井聡子(36・写真)投信営業推進部課長にとって、最近一番重要な日課は、韓国株式市場の動向を見守ることだ。韓国での株価の推移によって、彼女が今月初めにスタートさせた「CAリソナ韓流ファンド」の受益率が変わるためた。

「韓流ファンド」の第1次募集期間(7月25日〜8月31日)に39億4035万円が集められた。同社が中国市場を狙って昨年9月に開設した「グランドチャイナファンド」の規模が10億円に過ぎなかったことを考えると、「異変」に近い金額だ。

「日本で韓国は『近くて遠い国』としか思われていなかったが、韓流ブームで親近感を持つようになった投資家が多くなりました。ファンドに多額の資金が集まったのは、韓国経済の先行きは明るいとする見方だけでなく、韓流スターの影響も大きかったと思います。」

藤井課長は「韓国の経済規模が大きくなり、日本との交易量が多いのに、韓国の有望企業に集中投資するファンドがまだ日本になかったことが成功につながった。韓国株式への投資は、これからも増え続ける」と話した。

「コリア公演ファンド」は、韓国人声楽家の日本公演を駐日韓国文化院とともに、何回も主催してきた公演企画社「ボイスファクトリー」の輪嶋東太郎(42・写真)社長が主導している。

日本の芸術愛好家や企業から資金を集め、韓国人声楽家の日本公演やアルバム製作などへ投資を行い、その収益金を投資家に返す方式だ。1口100万円で来月から募集を始め、年内にスタートさせる計画だ。

5月に東京オペラ・シティー・コンサートホールで開かれた「日韓友情年記念−世界に誇る韓国のオペラ歌手」公演では、ファンドの趣旨に共感した日本人観客10人ほどがその場で投資の意思を表したこともある。

同社長は7年前にたまたまバリトンの崔ヒョンスさんのCDを聴いてから、韓国人声楽家の潜在力に注目したという。彼は「韓国人声楽家の実力は世界トップレベルだが、日本では知名度が低く、まだ相応の待遇を受けられない状態だ。観客に認められさえすれば、厳しいといわれる日本市場でも脚光を浴びることになるだろう」と話した。



parkwj@donga.com