インターネットを通じて音楽ファイルを交換するP2P(ピアツーピア・個人同士のファイル共有)をめぐる関連会社間の攻防が日増しに激化している。
68のレコード企画および製作会社は先月29日、音源権保護代行会社である「ノーフリー」を通じ、インターネットの個人ブログで楽曲を交換したり、共有したネットユーザー3000人あまりをソウル中央地検に訴えた。
音源製作者協会(音製協)はこれに先立つ昨年12月、韓国内の代表的なP2Pプロバイダーである「ソリパダ」を相手取ってサービス中止仮処分申請を裁判所に行った。
これに対し、楊正奐(ヤン・ジョンファン)ソリパダ代表は1日、ソウル中区(チュング)の韓国プレスセンターで記者会見を行い、「100MB以上の大容量メールサービスが行われている状況下で、ソリパダのサービスが取りやめになったとしても、ネットユーザーたちはほかの手法で音楽ファイルを共有するだろう」と主張し、サービスを続ける方針を明らかにした。
楊代表はさらに、「レコード製作会社は、技術発展をなおざりにしたまま、無条件にCDの購入を押し付けるよりは、MP3ファイルの有料化など、レコード製作会社とインターネットプロバイダーが共存できるような道を模索しなければならない」と主張した。
ソリパダ側は同日、昨年12月から6月までにソリパダを通して販売された有料MP3ファイルは計480万曲だと説明した。
しかし、音製協のある関係者は「著作権侵害を助長したことはないというソリパダの言い分は責任逃れに過ぎず、結果的に数百人のネチズンを触法者にしたというよりほかない」と非難した。
文化観光部の著作権課の蔡明基(チェ・ミョンギ)専門委員はこれと関連し、「ソリパダが仮処分申請で勝訴したとしても、不法ファイルを載せるネチズンたちまで免責されることは難しい」と述べた。
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