
まるで夢を見ているようだった。
頬でもつねってみたかった。
これまでの数え切れない苦労は、流れる涙とともに全部忘れた。
27日、米コロラド州チェリーヒルズビレッジ(パー71)で行われた今年の女子プロゴルフ3回目のメージャー大会である第60回全米女子オープン(賞金総額310万ドル)。
「バーディ・キム」こと金柱演(キム・ジュヨン、24、KTF)は第4ラウンドの18番ホール(パー4)で奇蹟のようなバンカーショットでバーディーを取り、最終合計3オーバー287打で逆転し優勝した。共同2位(5オーバー)のモーガン・プレッセル(17)、ブリタニー・ラング(19・以上米国)とは2打差。
金柱演はこれで、「経済危機」に瀕していた1998年、朴セリ(CJ)が同大会で「素足の闘魂」をみせて優勝して以来、韓国選手としては7年ぶりに再び全米女子オープンでトップに立ち、国民に喜びをプレゼントした。
一躍シンデレラになった金柱演だが、長年の苦しい時期を乗り越えてきた賜物だった。
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