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輸出の目玉商品のITも減速の兆し

Posted June. 27, 2005 06:18,   

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韓国全体の輸出額の30%を支えている情報技術(IT)製品の輸出が、減速の兆しを見せている。ここ2ヵ月連続で減少した上に、減少幅も徐々に大きくなっている。国際競争力を備えたと言われる半導体と計帯電話の輸出まで揺れていることから、今年下半期(7〜12月)の輸出に赤信号が点された。

専門家は、「世界のIT景気が不況である上、これからも原油高など世界景気の足を引っ張りかねない変数が多い。輸出依存度の高い韓国としては負担にならざるを得ない」と指摘している。

▲2ヵ月連続減速しているIT輸出〓26日、産業資源部(産資部)によれば、昨年同月対比、今年のIT輸出伸び率は、4月−0.4%で、38ヵ月ぶりに初めてマイナスに転落したことに続いて、先月は−2.9%へ下落幅がさらに広がった。今月に入っても、20日現在、−2.7%水準で、改善の兆しを見せていない。

品目別に見れば、半導体を除いて、全ての製品の先月の輸出が昨年より減った。コンピューターは昨年8月以後10ヵ月目、家電も2月以後4ヵ月目のマイナス行進を続けている。携帯電話など無線通信器機も、先月−3.1%で、今年に入って初めて、昨年同月比輸出額が減った。唯一、増加傾向を続けている半導体も、4月から一桁台(6%)で大きく伸び悩んだ。

状況が尋常でなくなると、担当省庁の産資部は先週末、製品別の担当事務官を緊急招集して点検会議を開いた。産資部の金ピルグ輸出入課長は、「最近、IT輸出が低調しているため、関連業界の展望資料をもらって会議を開いた。ITは特に、世界景気に敏感なので、下半期にIT景気が改善すれば、回復するだろう」と説明した。

▲下半期の変数は輸出価格の下落〓IT製品の輸出減少は、△コンピューター、家電などが急速に競争力を失いつつ、関連業者が中国やメキシコなどへ工場を移転しており△半導体、無線通信器機などの輸出価格が下落しているためだ。

最大の問題は、韓国IT輸出の70%を占める半導体や無線通信機器などの目玉品目が揺れていることだ。 メモリー半導体の主力製品である256メガ・ダブル・データ・レート(DDR)Dラムの価格は、昨年平均4.43ドルだったが、今年4月には2.40ドルへ半分近く下がった。

全体IT輸出の価格(ウォン建て)も昨年同月に比べて、△3月−4.5%△4月−4.4%△5月−10.2%へ下落した。輸出物価は、為替レートと密接な関係があるが、最近の為替レートが安定傾向を見せていることを勘案すれば、輸出価格がその分下落したことになる。輸出価格の下落は、韓国製品だけの問題ではない。

この2、3年間、IT投資の過熱によって、供給は大幅に増加した反面、世界の需要は伸び悩んでいるため、国際価格が下落している。

三星経済研究所の張在𨩱(チャン・ジェチョル)首席研究員は、「過剰な設備投資による供給過剰問題が、昨年下半期から浮き彫りになり、価格下落が続いている」と説明した。

産業研究院の辛鉉秀(シン・ヒョンス)研究委員は、「主力IT製品の国別マーケット・シェアは、従来の水準通りで、韓国のIT競争力は維持されているものと見られる」とし、「今年末からIT景気が回復するものと見ているが、原油高がまたも世界景気の足を引っ張るのではないかと心配している」と述べた。



changkim@donga.com