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『天軍』、朴重勳と金勝友の映画と人生

Posted June. 24, 2005 05:55,   

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映画俳優の朴重勳(パク・チュンフン)さんは今年、数え年で40歳だ。いつも若いと思っていた朴さんがいつのまにか40(不惑)に入っていた。朴さんは来月15日、封切られるSF歴史ドラマ『天軍(チョングン)』で、28歳の李舜臣(イ・スンシン)将軍役を演じた。この映画で過去に戻った北朝鮮軍の少佐カン・ミンギル役を演じた金勝友(キム・スンウ、36)さんは先月、結婚して幸せそうだ。この2人は「会えばいつも(夜を徹してお酒を飲んで)朝日を見て別れる」関係になってから、もう6年目という。2000年に離婚の辛さを経験した金勝友に、朴重勳がその克服に導いてくれた親友だ。笑うことさえお互いに似てしまった2人の先輩と後輩が16日、ソウル江南区清譚洞(カンナムグ・チョンダムドン)のあるカフェで、人生と映画、そして友情を語った。

●年を取ったが、演技は分からず

▲朴重勳〓40歳は衝撃だった。妙な気持ちだね。この1〜2年間で、私は40になったし、映画を始めてから20年に、結婚して10年が過ぎており、一番上の子が10代になった。

▲金勝友〓朴兄さんはあまりにも愼重にまた控え目に自分の道を歩むでしょう。ところで、最近よく40代が目指すべき正しい道のようなことを意識的に表現してるんです。私には30代が衝撃だったんです。30代なんて絶対迎えることもないと思っていたのに…。気を付けなければならなかったのか、結局なんでもなかったような気もする。

▲朴〓今年に入って生活パターンをかなり変えたよ。1月1日から禁酒を、理解心、忍耐心も6ヶ月の間で増えたし。自分の口で言うのは何だが、家庭的になった。

▲金〓お兄さんが後輩たちと最近あまり会わなくなったけど、お酒を少し飲んだから家庭的になったと言ってるとは思わない。お兄さんに会えばいつも話題が家庭、家族です。

▲朴〓そうだったっけ。

▲金〓実は『天軍』も、お兄さんが出るので私も出演したかったんです。でも今まで演じたことのない役だったのでプレシャーはあったが、ミン・ジュンギ監督がカン・ミンギルという名前は「(カン)強い(ミン)民族の(ギル)道」という意味だと言ってくれて理解したんです。

▲朴〓私はこの映画を通じて俳優として生まれかわったとは思わないけど、役柄が求める水準は合わせられたつもりだ。でも、長く俳優をやっている人が、相当な観客の心を「揺るがす」ようになるように良くなったという話を聞くのは難しい。新人の俳優はサッカーのストライカーのようで、ゴールを入れれば英雄だが、中堅の俳優を例えば洪明甫(ホン・ミョンボ)選手に例えて言えるかな。守備ができるのは当たり前だが、ゴールを入れることは大変だ。

▲金〓今度の映画では、お兄さんと私と、それに、ファン・ジョンミン(韓国将校、パク・ジョンウ役)さんや、コン・ヒョジン(核物理学者、キム・スヨン役)さんといっしょにするチーム・プレーが良かったような気がする。

▲朴〓私はジョンミンさんの演技が上手だと思う。でも、君の場合は何て言ったらいいかな。演じるときにはある意味で神秘感がなければならないのに、実際の君のことをよく知っているからね、君が演じるときにどんな気持ちなのかすべて見えてて。反対に私に対してもそうだろうし。うまくいったのかよく分からないことって、あるじゃない。上手じゃなかったという意味ではなくて。そんな親しい観客までも叩き壊すほど良かったと思われる演技は、最近『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシクさんぐらいかなあ。ところが『天軍』はよく分からない。本当によく分からない。最近、観客たちの心も分からない。長くしていたらさらに分からない。考えすぎてそうなのかなあ。おかしい。

●安定感を取り戻し、心は集中して

▲金〓去年、お兄さんと夜明けまでお酒を飲んで別れたが、お兄さんが朝11時頃ぐらいに電話をかけてきて、いろんな話の中で私が心細くしていると、さらに年取る前に、心の安定を取り戻してほしいと言ってくれたんです。電話を切ってから、1日中呆然としていたよ。あの時までは、また結婚することを考えていなかったから。でもそれから、もっと良い演技者の道を歩むために安定を取り戻さなければならないと、初めて考えたんです。

▲朴〓結婚を決めてから君は楽になったよ。君がやや極端に敏感でしょう。自分がつらいとそれに負けてパニックになるし。もちろん、芸術家は心細いながらも芸術につながってるところもあるけど、君はあまりにも自分を責めてたから。君が30代半ばも過ぎたのに結婚もせず一人で悩んでるばかりで、ある瞬間、君が良い人に会って結婚したらと思ったよ。結婚を決めたと言うときは本当に嬉しかったよ。赤ちゃんを早く生むつもりだと言ったことももっと嬉しかったが。

▲金〓お兄さんは自分が思ってる以上、韓国の男性俳優たちの中核にいます。わずか4〜5年前からお兄さんが中心になって韓国の男性俳優の集まりを作ったんでしょう。お兄さんでなければやる人がいなかったんです。

▲朴〓私は、年齢に比べて経歴が長いんでしょう。実際、忠武路(チュンムロ)で映画が生きていた時代の最後の世代だし。安聖基(アン・ソンギ)さんは年齢に比べ遅く始めたし、私は早く始めたので重なる部分が多い。宋康昊(ソン・ガンホ)さんや薛景求(ソル・ギョング)さん、それに韓石圭(ハン・ソッキュ)さんたちとは年は同じだが、私より10年遅く始めたから共有するところが少ない。寂しければ、オーバーでこういうときはどうすれば良いか分からない場合が多かったよ。後輩たちが集まることに共感したのは「他は良いが、私たちあまり寂しくないから」ということだったはず。

▲金〓2000年から続いている、私たちの忘年会が好きです。

▲朴〓そう、申鉉濬(シン・ヒョンジュン)さん、張東健(チャン・ドンゴン)さん、チョン・ウソンさんに、今はチョ・インションさん、カン・ドンウォンさんまで来るんでしょう。初めて出たインソン、ドンウォンに「安聖基、チェ・ミンシク、薛景求の演技を評価しなさい」と、こんな冗談を言うのが楽しかったよ。

▲朴〓それ、冗談で言ったんだろ。

▲金〓人々は映画俳優たち同士でお酒を飲むこともあまりなく、疎遠なことがよく分からない。それで春史・羅雲奎(チュンサ、ナ・ウンギュ)銅像の隣に、朴重勳銅像を立てなければならないんだから。



mindy@donga.com