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「大統領のコード人事」、裁判所まで?

Posted June. 21, 2005 07:43,   

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与党ヨルリン・ウリ党は20日、李相京(イ・サンギョン)憲法裁判所判事の辞任で空席になった憲法裁判事の候補に、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の弾劾審判事件の代理人団で活躍した鉠大鉉(チョ・デヒョン、53)弁護士を内定したと明らかにした。

これに関連して、法曹界と政界の一部では、「大統領の弁護士」が憲法裁判事に内定され、憲法裁の独立性が毀損される恐れがあると憂慮している。

また、9月にある最高裁判事の人事も、「コード合わせ」に進まないかという憂慮も提起されている。今年9月から来年7月の間に、最高裁判事14人のうち10人が任期満了や定年などで交代になる。

鉠弁護士は、近く国会人事聴聞会と本会議の表決を経て、大統領に推薦される。

盧大統領と司法試験17回同期の鉠弁護士は、司法研修院時代に盧大統領を含め近い同期生たちと構成した「8人会」のメンバーだ。盧大統領は、大統領当選以前から私的な集まりで、鉠弁護士に「私が大統領になれば、君が最高裁判所長官だ」、「同期の中で最も尊敬する法曹人」などと言っていたという。

鉠弁護士は昨年3月、盧大統領の弾劾審判事件の時、盧大統領の代理人団として参加した。

一部の法曹人たちは、「盧大統領に近い人物を憲法裁の判事に内定したことは、与党と大統領府が昨年、首都移転違憲決定などで憲法裁に却下されたことが影響を及ぼしたようだ」と話した。

ハンナラ党の田麗玉(チョン・ヨオク)スポークスマンは、「今回の人事は、大統領の意思に従う人物が司法に布陣する『コード人事』の信号弾とも受け止められ、憂慮される状況だ」と述べた。

鉠弁護士が憲法裁判事になる場合、2003年初めに女性判事になった全孝淑(チョン・ヒョスク)憲法裁判事とともに、司法試験17回の2人目の判事になる。

憲法裁で違憲決定が出るには、全体判事9人のうち6人の違憲意見がなければならないが、鉠弁護士の内定で、憲法裁の違憲決定が容易でなくなるという見通しが出ている。

一方、ウリ党の呉泳食(オ・ヨンシク)院内公報副代表は、「鉠弁護士は、保守的と認識されてきた法曹界で、合理的かつ改革的な人物であると評価を受けており、専門性と能力に対する評価も考慮した」と述べた。

鉠弁護士は、忠清南道扶餘(チュンチョンナムド・プヨ)で生まれ、ソウル大学法学部を卒業し、1977年に司法研修院を修了した。その後、陸軍法務官を終えて、1980年からソウル民事地裁で判事生活を始めた。最高裁判所長官秘書室長、大田(テジョン)高裁部長判事、裁判所行政処人事管理室長などの要職を歴任した。

2004年2月にソウル高裁部長判事を最後に退職し、法務法人ファウで弁護士として働いてきた。



jin0619@donga.com jyw11@donga.com