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金融指標が墜落

Posted June. 02, 2005 06:35,   

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景気関連の各種金融指標が一斉に墜落している。

企業の設備投資向け資金需要が減少しただけでなく、消費のバロメーターであるクレジットカードの使用額も減少し始めた。景気展望を示す長期金利は下落しており、市中資金の短期化傾向がはっきり表われている。

姜正元(カン・ジョンウォン)国民(グクミン)銀行頭取は1日、月例朝会で、「今年初め、景気回復に対する家計と企業の期待感が急速に好転したが、時間が経つにつれ回復が鈍化している」と診断した。

姜権錫(カン・クォンソク)企業銀行頭取も同日、「為替レート、油価など海外変数が不安で、景気が早期に好転するとは期待しにくい」と憂慮した。

○設備投資向け貸出しが減少に

先月、企業らが設備投資向けで産業銀行(産銀)から借りた施設資金は6000億ウォン(暫定)で、昨年同月(6320億ウォン)比で5%減った。

施設資金の貸出し規模は1月6770億ウォンで、昨年同月比で63.9%増加したのに続き、3月は433.7%、4月が134.9%増えた。旧暦のお正月連休があった2月だけは41.5%に減った。

今年に入ってから、施設資金貸出しが急増すると、設備投資が本格的に回復し始めたという分析があった。しかし、これは昨年申請した資金が年初に執行されただけで、実質的な設備投資増加とは見なせないという悲観論が出ている。

実際に、産銀が調査した今年の国内企業らの設備投資増加率(計画基準)は昨年比14.4%で、04年増加率(29.7%・実績基準)の半分水準だ。

○クレジットカード使用額も伸び悩み状態

三星(サムスン)、現代(ヒョンデ)、ロッテ、新韓(シンハン)、LG、BCの六つの専業カード会社と外換(ウェファン)カードによれば、4月のクレジットカード決済金額(キャッシングは除外)は11兆9502億ウォンで、昨年同月(10兆5933億ウォン)比12.8%増えた。しかし、1ヵ月前の3月(12兆8124億ウォン)に比べれば7.3%減った。

景気回復のカギを握っている内需消費が、なかなか回復しないでいることを表わす指標だ。

李保雨(イ・ボウ)与信金融協会首席研究委員は、「消費心理が再び萎縮し、景気が足踏みしている。今年、全体クレジットカード使用額は昨年よりそれほど増えないと予想される」と言った。

○短期資金の比重が50%を突破

景気が振るわない時は、市中資金が短期化する現象が現われる。

韓国銀行(韓銀)によれば、金融圏の満期6ヵ月未満の資金は、3月、812兆ウォン(平均残額基準)で全体の50.5%に達する。

韓銀が1997年、市中資金の長期および短期傾向を調査して以来、短期資金の比重が50%を超えたのは今回が初めてだ。

代表的短期資金であるマネー・マーケット・ファンド(MMF)は1月60兆7000億ウォンから、4月には69兆4000億ウォンに14.3%増加した。

申竜相(シン・ヨンサン)韓国金融研究院研究委員は、「景気が悪化すれば長期投資をさせるメリットが足りないので、市中資金が短期化する特徴がある」と説明した。

○長期金利は落ちる

一時、急騰した長期金利も下落傾向をみせている。長期金利の下落は、景気が良くないとの展望が優勢だという意味だ。

先月31日、国庫債3年物の受益率は3.67%で、前日比0.03%下落した。これによって、短期金利であるコール金利(3.26%)との格差が0.41%に狭まった。

長期金利は1月平均3.65%から、2月4.19%に大幅上昇したが、3月からは下落傾向をみせている。

今年初めの長期金利の上昇は、新年に入ってから景気が回復するはずだという期待感が大きかった上、政府が金利引上げをうかがわせたことによるものだった。



高其呈 金善宇 koh@donga.com sublime@donga.com