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社員採用試験に市中問題集そっくり出題 政府出資機関の韓国学術振興機関

社員採用試験に市中問題集そっくり出題 政府出資機関の韓国学術振興機関

Posted May. 25, 2005 03:22,   

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政府出資機関である韓国学術振興財団(朱子文理事長)が、今年2度にわたる新入社員を採用する過程で、市中で販売される受験書の問題をそっくり出題し、物議をかもしている。

24日、財団と受験者たちによると、財団は昨年末行われた組織改変を受けて定員枠が20人あまりに増えたことから、1月に研究管理職を、同月機能職事務員を公募した。

研究管理職の採用の際には、時事常識を含めた職務適正試験(筆記試験)114問題を客観式に出題しており、機能職事務員の筆記試験では客観式50問題を出題した。

東亜(トンア)日報が確認したところ、2度にわたって出題された新入社員採用問題が民間出版社である韓国国家試験会の「三星(サムスン)職務適正検査SSAT」とパクムンガクの「SPA総合教養」からそのまま引用された。

とくに、同月14日行われた筆記試験は50問題全部を両受験書から引用したが、例の順番さえ変えずにそっくり移したものと判明した。

財団側は、今年1月に研究管理職の試験を行ったある受験者が電子メールを送り、出題の問題点を指摘するや「これからこのようなことが二度とないようにする」と約束しては、5月に実施しした試験では受験書の問題をそのままそっくり移しておいたという。

2度の試験問題を出題した財団の朴総務課長は「新入社員の採用を急いでいたのだから、外部に出題を依頼するような時間的な余裕がなかったし、外部に出題を依頼すれば最低200〜300万ウォンがかかり、直接問題集を見て出題した」と釈明した。

しかし、朴課長は「両問題集は就業準備者ならば、誰もが参考にする『就業バイブル』とされている3522222だけに、受験者の立場では特恵もなかったし、不利益もなかったはずだ。出版社側から著作権問題を提起して来ればともかく、出題にはなんら問題がない」と主張した。

1月に試験を受けたA(28)氏は「試験が終わり、一部の受験者たちが『○○問題集の正解だけ覚えておいたが、ほとんどそのまま出題された』と言うのを聞いた。特定の問題集から出題されたというのは問題が流出したも同然のことだから、これまでの試験の結果を全面無効化し、改めて試験を実施すべきだ」と主張した。

彼は「財団が心から謝罪し、誠意ある措置を取ってくれない場合、他の受験者たちと連帯して法的対応も考慮する」と述べた。

財団の研究管理職の募集には530人が志願し、6人が選抜されており、機能職事務員の募集には131人が志願し、このうち筆記試験に合格した12人が23日面接試験を行った。



李宰明 egija@donga.com