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北朝鮮、開城工団より独島切手が儲かる?

北朝鮮、開城工団より独島切手が儲かる?

Posted May. 25, 2005 03:18,   

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「開城(ケソン)工業団地より切手の商売が儲かる?」

北朝鮮が16〜19日、開城で開かれた南北(韓国・北朝鮮)次官級会談で、韓国側に北朝鮮の独島(トクト、日本名・竹島)切手の搬入許可を要請したことが、24日明らかになった。

会談の韓国側代表メンバーだった統一部・南北会談事務局の金雄煕(キム・ウンヒ)会談運営部長は、「北朝鮮が求めた独島切手搬入の件は正式議題ではなかったが、代表団同士で歓談する過程で話が出た」と伝えた。金部長は「北朝鮮の要請を受けて、統一部が独島切手搬入を不許可した方針を再検討中だと聞いている」と付け加えた。

統一部は、「主体(チュチェ)」の年号が記された北朝鮮の切手が、北朝鮮体制の宣伝手段に使われるのを懸念し、最近、韓国業者による同切手の搬入申請を昨年に続き、今年も許可しなかった。北朝鮮の今回の要請は、切手の販売が開城工業団地よりはるかに儲かる商売だということに気付いたため。独島切手の搬入を推進中の韓国業者は、切手1セットに2ドルずつ、200万セットの搬入を進めているものとされる。

政府が搬入を許可する場合、北朝鮮は切手販売を通じて400万ドル(約4億円)を一度に儲けることができるわけだ。北朝鮮の朝鮮(チョソン)切手社は今月5日、「独島の生態環境」という独島切手セットを新しく発行した。半面、現在、開城工業団地の北朝鮮労働者およそ2300人は月平均57.5〜60ドルの賃金を受けている。切手販売による収益は、工団全体北朝鮮労働者の約2年6ヵ月分の賃金にあたる。

政府高官は「コストがほとんどかからない切手の収益が、多くの人が投入される開城工業団地の収益より大きくなり得るとの事実を、北朝鮮側は最初、理解できなかった」と話した。インターネットのショッピングモール「オークション」などで時々、取引されている北朝鮮の独島切手は1セット当たり1万6000ウォン台とされる。



朴炯準 lovesong@donga.com