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難航するバン・ソンユンの入団交渉…双方の未熟さ浮き彫りに

難航するバン・ソンユンの入団交渉…双方の未熟さ浮き彫りに

Posted May. 25, 2005 03:24,   

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プロバスケットボールの有望株バン・ソンユン(23)選手は、「最近は運動している時よりもっと苦しい」と言う。KTFと入団契約をめぐる葛藤に追い込まれているからだ。

エージェントのIMGコリアとKTFが感情の対立まで見せているため、彼の立場はさらに混乱するばかりだ。23日には誤解を解きたいとして記者会見まで進んで要請したが、弱り目に祟り目で、KTFに数十億ウォンの年俸を要求したという事実が明るみになり、さらに立場が難しくなった。

当初バン・ソンユンは、米プロバスケットボール(NBA)進出のためこれから2、3年間は韓国に帰ってくる考えがないことを明確にした。お金は関係ないから、大舞台でプレーできるように助けを求めた。こうした彼のチャレンジ精神にファンは惜しまないエールを送った。しかし、いざ規定にもない巨額の契約金の話が浮き彫りになり、自分のイメージにも大きな傷を負った。結局は金の問題ではなかったのかという声が高い。

しかし、実情を見ると、プロバスケットボール界を騒がせているいる今回の事態で、バン・ソンユンは非難の対象ではなく、犠牲者のように考えられる。

エージェント側は新人の年俸が最高9000万ウォンであり、契約金は提供できないという規定を無視したまま、バン・ソンユンがまるで宝くじにでもなったように、巨額を手に入れようとしている印象だ。

KTF側も新生球団の限界だったのか、交渉の過程でバン・ソンユンが元気を出せるように融通の利く態度を示すよりは、原則論のみを繰り返して交渉をさらに難しくした。

韓国バスケットボール連盟(KBL)の生半可な関連規定も混乱をさらに煽った。KBLには海外進出の選手とエージェントに対する明確な規定がなく、今になって関連制度作りに慌しい様子だ。

こうした中でバン・ソンユンはNBAのサマーリーグ準備のため、26日米国へ出国する。もう残っているのは、韓国バスケットボールの大黒柱のバン・ソンユンの将来を考える大人たちの合理的な選択だ。



金鍾錫 kjs0123@donga.com