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「我々はどこに向かっているのか」李文烈氏が世相を辛らつ批判

「我々はどこに向かっているのか」李文烈氏が世相を辛らつ批判

Posted May. 23, 2005 03:27,   

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小説家の李文烈(イ・ムンヨル)氏が20日午後、ソウル大学総同窓会の招請で米ワシントン近郊のマリオットホテルで「韓国の理念的現実」をテーマに講演を行った。

李氏は200人余りが参加した同日の講演で、現政権の問題とともに保守右派の問題も指摘した。質疑応答の時間には内申中心の大学入試制度などに関して独特の問題提起をし、関心を集めた。

次は、同日の講演と質疑応答の主な内容。

「権力者が世界の歴史を解釈するのをみると、露骨な反米性向と親中意識を読み取ることができる。韓国では、ほんの20年前ではありえないようなことが、憚りなく起きる。北朝鮮ミサイル防御用であるパトリオットミサイル基地の撤収を要求するデモが光州(クァンジュ)で起きた。激しいデモにもかかわらず、警察は1人も連行しなかった。私たちはどこへ向かっているのだろうか。

右派にも『オウンゴール』が多い。ある人は『韓日併合は祝福される』と話した。『ロシアに併合されず、日本に併合されたのが幸いだ』という言葉が誇張されたというが、そうだとしても『祝福』という言葉は変な自殺ゴールだ。また、ある保守論客が従軍慰安婦のお婆さんたちに向けて、舌をかんで死ななければならない人がどうして街頭に出て騒ぐのかと言うのをみて、精神的に狂った人が多いと思った。

控え目な人々は『私たちが知らない間に革命が起こったのでは』と言い、とても悲観的な人々は『もう赤化は終わった。あとは統一するだけ』と自嘲する。

悲観的になる理由は、政権に対して党派的信條を持った反対派が多いという点だ。もっと悲観的で憂鬱なことは、代案にならなければならない保守勢力がないということだ。ニューライト運動や人中心の『○○を愛する会』などがあるが、代案としては不十分だ。『○○を愛する会』は偽物だ。偽物は本物に勝てない」

—ヒョスン、ミソンさんの追悼デモに集まった10万人は容共分子たちではないか。

「(容共分子は)そのうち、多くても2000〜3000人は超えないだろう。現在、容共勢力といえば、北朝鮮とコネクションがあって北朝鮮の資金を受けているか、北朝鮮の指令があるときだけ使わなければならない。また、そんな言葉も控え目に使わなければならず、誤って使えば言った人が非難されるのが韓国の現実だ」

——ソウル大学を廃止すべきだという主張に対しては、どう思うか。

「それは学縁打破より一種の反知性主義の表れに見える。教育人的資源部案のとおり、大学進学は内申で決まり、教員が内申を決める。教権は昔のように理事長や校長のものではなく、教員たちのものだ。もし、この教員が特定のイデオロギーや理念に統一されたならば、大学に入ることは、社会主義社会で党性が良くなければ金日成(キム・イルソン)大学に入れないのと同じことになる。学歴の優劣によって学生を選ぶのではなく、党性の同じ人、言わば特定のイデオロギーを持った教員たちによって高い点数をたくさん受けた生徒が一番良い大学へ進学できる形になるのではないか心配だ」



maypole@donga.com