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俺たちは極地の男

Posted May. 13, 2005 23:34,   

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「極地」を直接・間接に体験した二人の男が出会った。

今月1日、2度目の挑戦で北極点に到逹し、世界初の山岳グランドスラム(ヒマラヤ14座と7大陸最高峰登頂、3極点到達)を果たした朴英碩(パク・ヨンソク、42)さん。19日、封切りを控えた映画『南極日記』でチェ・デホ隊長役を演じた俳優、宋康昊(ソン・ガンホ、38)さん。

朴さんは帰国した翌日だし、宋さんも映画封切りを控えて目がまわるほど忙しい状況。しかし朴さんが帰国したという話を聞いて13日昼、万事を差し置いてソウル鍾路区世宗路(チョンノグ・セジョンノ)にある喫茶店に駆けつけた宋さんは、嬉しい気持ち隠すことができなかった。

『南極日記』は制作費90億ウォンのブロックバスターで、9ヵ月の撮影期間のうち、2ヵ月間はニュージーランドの雪山で撮影を行い話題を呼んだ。宋さんは「みんな同じ気持ちだったと思いますけど、本当に気をもみました。北極点征服に一度失敗したこともあるじゃないですか。成功して元気に帰って来られて嬉しいです。出発の日、テレビが現地から生中継しましたね。本当に映画なんか比べものにならないような実感がありましたね」と言って話を切り出した。

二人は似ている。見掛けは「平凡」。しかし、いざとなると「非凡」になるという点でそうだ。

「結局失敗して帰ってきた北極遠征を準備していた時のことだけど、隊長にお会いしてびっくりしました。凄まじいカリスマ性のある方だろうなと思っていたけど、一緒にお酒を飲んで豚肉を食べながら見ると、人柄と性格が柔らかくて親しい兄みたいに感じましたからね。でも目つきだけは光っていましたね。」

両極点をすべて経験した朴隊長に「両方の違いは何だったんですか」と宋さんが聞いた。

「南極は最初から比較にならないさ。南極は大陸だから『白夜』の時入るから天気もいい。しかし北極は、海が凍らなければならないから冬に入らないとだめなんだ。遠征序盤は、氷点下50〜60度、北極点に到逹した時は氷点下25度前後になる。北極は表面が後に押し流されるんだ。必死で20kmを前進したつもりが、人工衛星のGPS(全地球測位システム)でチェックしてみると、後退している場合もある。本当にどうしようもなかった。」

この言葉に宋さんは「そう言われると、ちょっと欲張りたくなりました。今撮影中の映画が終わったら『北極日記』を撮りたいですね。今回、結構暴言を口にされたそうですね。乱暴な言い方をする演技なら本当に自信ありますからね」と言いながら、笑い転げた。



kimsk@donga.com