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競歩の女王

Posted April. 22, 2005 23:14,   

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生涯17回目の韓国新記録。金美貞(キム・ミジョン、26、蔚山市庁)の新記録更新には驚かされる。

金美貞は22日、光州(クァンジュ)ワールドカップ(W杯)競技場で行われた第34回全国種別陸上選手権大会・女子一般部20キロの競歩で、1時間32分15秒を決め、自身が03年に更新したこれまでの韓国新記録(1時間33分3秒)を48秒繰り上げた。

今回の韓国新記録は、金美貞が98年3月、競歩に入門して以来17回目。20キロの競歩で8回、10キロの競歩で5回、1万メートル(トラック)の競歩で1回、5000メートルの競歩で3回だ。これは、韓国陸上全体でも断然トップの記録。「韓国の美女鳥」こと崔允煕(チェ・ユンヒ、19、公州大)が女子棒高跳びで決めた12回よりも5回も多い。

金美貞の今回の記録は、世界新記録(1時間26分22秒、中国 王妍、ロシア ニコライエワ)より5分53秒の遅れをとる世界第39位の記録。金美貞は「まだ柔軟性が足りない。世界的な選手のレース姿勢をビデオを通じて学んでいる。まずは1時間20分台に進んでから、2006ドーハ・アジア大会でのメダル獲得を目指したい」と語る。

金美貞は2003年パリ世界陸上選手権と2004アテネオリンピック・女子競歩に韓国代表として出場したが、相次いで失格させられた。国際審判らは、姿勢に少しでも問題があったら、ただちに警告をしたり失格の判定を下したりする。今回の記録更新で「また失敗するのでは」という心理的な委縮から抜け出せたのも大きな成果。

165センチ、53キロの体格で、忠清北道(チュンチョンブクド)体育高校の時代、中長距離選手だった同氏は、98年、蔚山(ウルサン)市庁に入団した後、競歩に変えた。韓国内には競争相手がなく、孤独な戦いを繰り広げている金美貞。そのため、同氏の「新記録行進」は韓国女子競歩の「声なき叫び」だ。



mars@donga.com