Go to contents

「革新のメッカ」LG電子・昌原工場の挑戦

「革新のメッカ」LG電子・昌原工場の挑戦

Posted April. 17, 2005 23:07,   

한국어

▲不可能はない〓LG電子の昌原(チャンウォン)工場で革新教育プログラムが実施され始めたのは1990年代半ば。「革新の伝道師」と呼ばれる金双秀(キム・サンス、当時専務)LG電子副会長が、昌原工場の職員を対象に導入した。01年12月、具本茂(ク・ボンム)会長がこれを系列会社全体へ拡大することを指示した。

4泊5日の教育期間中に「被教育者」らは、普段不可能だと思われたことを絶えずやり遂げなければならない。1日8時間のライン勤務をして、夜は追加課題を解決する。2時間だけ生産ラインを見て回った後で、100の改善点を探し出したりもする。

最終日、10時間の山登りはこの教育のハイライト。途中で「魚を捕って来い」というふうな荒唐無稽な課題が与えられる。道具がなくても、真冬でも構わない。新しい観点で考えなさいという意味だ。課程は厳しいが、脱落する人はほとんどいない。

▲革新のメッカ、昌原工場〓15日午後6時、昌原工場の冷蔵庫第2生産ライン。この時刻までの生産目標量は1360台だったが、ライン上の電光板には「1401」という数字が表示された。目標量を41台超過したものだ。

冷蔵庫、洗濯機、エアコン…。同工場で生産される白色家電は、人件費の高い韓国では利益を出しにくいと言われる製品群だ。なのに、営業利益率は10%以上だ。

金仁錫(キム・インソク)経営企画チーム常務は、「革新活動が個人に体化され、全システムの改善につながるため」と説明した。

昌原工場の各生産ラインで働く労働者は誰でも頭の上のロープを引けば、全体ラインをストップさせることができる。不良品の発生を防ぐため、現場の職員にも大きな権限を与えたわけだ。

同日、会社のビジョン発表会には労組支部長が経営幹部とともに出た。週休二日制を実施している上、働いた分だけ補償しているため、労使関係がほかの会社より良いというのが会社側の説明だ。

▲目標は世界トップ〓LG電子は同日、「革新のメッカ」昌原工場で、「デジタル家電新製品及び中長期ビジョン発表会」を行い、07年、世界最大家電メーカーのエレクトロラックスを抜いて世界1位になるという目標を発表した。

今年100億ドルと予想される家電部門の売り上げを、07年には140億ドルへ増やす計画だ。李栄夏(イ・ヨンハ)デジタル家電部門副社長は、「世界最大家電市場の北米と欧州でプレミアムブランドとしてのイメージを固める。このため、欧州に新たな生産基地を設け、メキシコ工場も増設する計画だ」と述べた。



sanhkim@donga.com smhong@donga.com