
米国とイランが7日に合意した「2週間の停戦」が終了する21日(米東部時間基準・イラン時間基準22日)を前に、第2回終戦交渉の開催に向けた調整が進められている。米国側からは、11、12日にパキスタンの首都イスラマバードで開かれた第1回交渉を主導したバンス米副大統領、ウィトコフ中東担当特使、トランプ大統領の長女の夫であるクシュナー元大統領上級顧問らが出席する予定だという。しかしイランは、米国が13日からホルムズ海峡を逆封鎖していることを批判し、「米国の封鎖が続く限り交渉はない」と反発している。
このため第2回交渉が開催されるかどうかは依然として不透明だ。トランプ氏は19日(現地時間)、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、イランが今回の米国の提案を受け入れない場合「イランのすべての発電所と橋を破壊する」と警告した。交渉が決裂すれば、米国とイラン間で大規模な軍事衝突に発展する可能性も排除できない。
一方でトランプ氏は交渉自体には一定の楽観姿勢も示している。20日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルのインタビューで「イランとの交渉は進行中だ」と述べ、19日のアクシオスとのインタビューでも「状況は悪くない。合意の大枠はすでに整っている」と主張した。同紙はホワイトハウス関係者の話として、バンス氏が21日にパキスタンでイラン側と会談する予定だと報じた。
これに対し、イラン国営通信(IRNA)は同日、米国が終戦交渉を妨げているとして第2回交渉の進展に否定的な見方を示した。イランのペゼシュキアン大統領は19日、パキスタンのシャリフ首相との電話会談で「米国は過去と同様、外交を裏切ろうとしている。真意に疑念を抱く」と述べた。ただ、これは交渉力を高めるための「瀬戸際戦術」との見方もある。イランは第1回交渉でも事前には否定的な姿勢を示しながら、実際には交渉に参加している。
こうした中、イラン核問題とともに交渉の核心争点であるホルムズ海峡をめぐり、両国間の緊張は一段と高まっている。米国は19日、ホルムズ海峡付近で中国を出港してイランに向かっていたイラン船籍の貨物船「トゥスカ」に対し、停止命令に従わなかったとして発砲し、拿捕した。米国が13日の逆封鎖以降、イラン船を拿捕したのは初めて。イランが同海峡を通過しようとしたインド船2隻を攻撃した翌日の対応だった。トランプ氏はトゥルース・ソーシャルに、米海軍が同船の機関室に「穴を開けて即座に停止させた」と強調した。イラン軍は米国の措置を停戦違反と非難し「報復する」と反発、無人航空機(UAV)で米艦船を攻撃したとも主張している。
申晋宇 niceshin@donga.com






