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「祖国のコートで嬉しいが、独島問題は心の負担」

「祖国のコートで嬉しいが、独島問題は心の負担」

Posted March. 16, 2005 22:20,   

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河恩珠(ハ・ウンジュ)選手が韓国で開かれる公式試合に出るのは、ソンイル女子中学に通っていた1990年代後半以来初めて。それだけに胸がどきどきする。

しかし、韓日両国が最近、日本の歴史教科書歪曲と独島(トクド)領有権問題で深刻に葛藤している中で、河恩珠も負担を感じているのが事実だ。彼女は16日、電話インタビューで、「この頃、ニュースを見て両国感情が悪化していることを知っているので、韓国に行くのが心配でもある」と言った。

日本に帰化する当時、韓国内では反対の意見が多く、このためバスケットボール関係者たちが日本バスケットボール協会を訪問し、帰化の再考まで要請した事実が気にかかるようだ。昨年、シャンソン化粧品が転地訓練のため韓国へ来た時は、韓国女子プロバスケットボールチームに練習試合を断られたこともあった。

しかし河恩珠は、「韓国と日本の間に視覚の差があるようだ」と言った。日本では現在、反韓感情よりはむしろ韓流熱風が熱いという。韓国歌手とドラマが大きな人気を読んでいる反面、日本の若者たちには竹島(独島の日本名)を知っている人はほとんどいないというのが、彼女の説明だ。20代初盤の新世代らしい分析だ。

河恩珠は、「膝の状態が悪く、韓国で走れるかどうかよく知らないが、1週間残っているから一生懸命治療する。どこでバスケットボールをしても、規則を守りファンを楽しませればそれでいい」と言い、帰国に対する期待感を表わした。

ソンイル女子中時代、致命的な負傷で選手生活に危機を迎えたが、日本に渡った河恩珠は03年、シャンソン化粧品に入団するため日本国籍を得た。最近は日本国家の代表候補選手35人の中に名前を載せた。日本の朝日新聞は15日付けで、「河恩珠が日本代表候補チームの中心になる」と報道するほど、彼女は日本女子バスケットボールの希望として位置付けられている。

しかし河恩珠は、「まだ直接聞いた話は何もないので、何とも言いにくい。私の頭の中に、日本代表に対する考えは1%もない」と声を高めた。彼女はまた、「決して日本代表になるため帰化したのではない」と強調した。

前シーズン新人王として大成する資質をみせた河恩珠は、韓国人としては初めて米プロバスケットボール(NBA)に進出した河昇鎮(ハ・スンジン、223cm、ポートランド・トレイルブレーザーズ)選手の姉。優勝直後、河昇鎮から祝いの電話を受けたという河恩珠は、「昇鎮がいて心強い。弟のおかげで私まで有名になったようで、日本のマスコミでも関心が高い」と誇った。



金鍾錫 kjs0123@donga.com