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チュ・シンス、第2のイチローとして注目

チュ・シンス、第2のイチローとして注目

Posted March. 08, 2005 22:45,   

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チュ・シンス(23)は釜山(プサン)高校時代、「第2の奉重根(ボン・ジュングン)」と賞賛された。「小さな巨人」朴正泰(パク・ジョンテ)の甥でもある彼は、高校生とは信じ難い150キロに迫る鋼球に鋭いスライダーとパワフルなカーブを投げて、シンイル高校の奉重根(25、シンシナティ)に肩を並べられる超高校級左腕投手として期待を集めた。シアトルはこうした彼を、その年の冬、137万ドルの巨額をかけてスカウトして、打者に転向させた。投手としても良かったが、野手の5つの能力を兼ね備えた「5ツール(正確な打撃、優れたパワー、強い肩、早い足、守備センス)選手」の才能を生かせないのがもったいなかったというのが、当時の極東担当スカウトだったジム・コルボーンLAドジャーズ投手コーチの説明だ。

崔熙燮(チェ・ヒソプ、26、LAドジャーズ)がいるにはいたが、鈴木イチロー(シアトル)と松井秀樹(ニューヨーク・ヤンキーズ)が猛威を振るう前まで、東洋人は打者より投手のほうが成功の可能性がはるかに高いというのが一般の認識だった。

しかし、シアトルのこの「賭博」は成功した。4年間、マイナーリーグで引き続き3割の打率を上げたチュ・シンスは、スプリングキャンプ招請選手として出場機会をつかんだオープン戦で、連日猛打を放っている。

イチローの守備固めとして出場した7日のサンディエゴとの試合で本塁打を放った彼は、8日には同じチームとの試合で先発5番右翼手として出場し、1回2死1塁の場面で、ジャスティン・ジャマーノを相手に二日連続本塁打を放った。

軽いヒジの痛みで4回に交替したチュ・シンスは、続いて行われたミルウォーキーとの試合でも8番右翼手として先発出場が予定されていたが、出場しなかった。今季オープン戦の5回の打席で記録した2安打がいずれも本塁打で4打点。

チュ・シンスは、「レギュラシーズン6ヵ月を消化しなければならないため、体を管理するため、試合から抜けると申し出た。2、3試合ぐらい欠場しなければならないようだ」と言いながらも、興奮した表情を隠せなかった。

「第2の奉重根」から「第2のイチロー」への変身に成功したチュ・シンス。ビックリーグで彼の姿が見られる日も、そう遠くなさそうだ。



張桓壽 zangpabo@donga.com