第一(チェイル)銀行が計3兆4000億ウォンで英国系スタンダードチャータード銀行(SCB)に売却された。
昨年韓国シティー銀行がスタートしたのに続いて、SCBが国内の都市銀行に仲間入りしたことで、国内金融市場は「世界的な金融機関がしのぎを削る場」と化する見通しだ。
SCBは10日午後ソウル中区太平路(チュング・テピョンノ)1街のSCBソウル支店で「ニューブリッジキャピタルが保有している持分48.56%と、政府保有の持分51.44%(預金保険公社48.49%、財政経済部2.95%)を一株1万6511ウォンで買収する計画だ」と発表した。
これによって、第一銀行の経営権は通貨危機の翌年である1999年、米国系の私募ファンド(private equity fund)のニューブリッジに渡されて5年余りも経たないうちに、再び外資系銀行に渡されることになった。
売却代金は、一株当たり1万6511ウォン、合計3兆4000億ウォンで、SCBは全額を韓国ウォンで支払う予定だ。SCBは、約20億ドル規模の新株発行と自主的な資金などを通じて買収代金を充てることにした。
ニューブリッジは、第一銀行を1998年に5000億ウォンで買収したが、今回1兆7000億ウォンで手放すことで、1兆2000億ウォンくらいの売却差益を得ることになった。
このため、1998年に第一銀行を法外な安値で売却し、莫大な血税の浪費につながったという批判も出てきている。
金承眞 申錫昊 sarafina@donga.com kyle@donga.com