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2800万→1000万ウォン、脱北者定着金を大幅に削減

2800万→1000万ウォン、脱北者定着金を大幅に削減

Posted December. 23, 2004 22:50,   

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来年から亡命を装った北朝鮮脱出者や重大な前科のある脱北者、中国に長期間(10年以上)にわたって居住した脱北者の韓国入りを防ぐため、事前審査が強化される。

また、いわゆる「企画脱北」を助長する脱北者出身のブローカーに対する集中取り締まりと強力な処罰が行われ、韓国入りした脱北者への定着支援金も現行の2800万ウォン(約280万円)から1000万ウォンに大きく削減される。

李鳳朝(イ・ボンジョ)統一部次官は23日午前、ソウル政府中央庁舎のブリーフィング室で、こうした内容を盛り込んだ脱北者受け入れ政策の改善案を、新年1月1日から施行することを明らかにした。政府は最近、こうした改善案の内容を中国政府に伝達し、脱北者出身のブローカー数十人に対しては、すでに出国禁止の措置を取った模様だ。

李次官は、ブリーフィングで「『韓国行きを希望する脱北者全員の受け入れ』という政府の原則には変わりがない」とし「しかし、北朝鮮の食糧事情が1990年代後半より、非常に良くなったにもかかわらず、韓国に亡命する脱北者が増えつづけているのは『企画脱北』という要素が働いているからだ」と指摘した。統一部によると、今年1年間で韓国入りした脱北者数は23日現在1866人で、昨年(1281人)に比べて45.7%が増加した。

政府は、その1866人のうち約83%がブローカーを通じて韓国入りしたものと判断している。統一部のある当局者は「ブローカーに支払う平均費用が約400万ウォン」とし「今年1年間だけでも約60億ウォンがブローカーの手に入った」と説明した。

しかし、政府のこうした対策について、脱北者支援団体と韓国内に定着した脱北者らは「政府が『北朝鮮と中国の機嫌を取るため、これ以上脱北者を受け入れられない』と宣言するのも同然だ」として強く反発している。脱北者支援団体「トゥリハナ宣教会」の千ギ元(チョン・ギウォン)代表は「脱北者が命をかけて国境を渡り、中国の韓国大使館の塀をこえるのは『金』ではなく『自由』を得るためであるという、基礎的な事実を政府は見過ごしている」と批判した。



夫亨權 bookum90@donga.com