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[オピニオン]親業ストライキ

Posted December. 13, 2004 23:32,   

한국어

博士号を持つあるキャリア・ウーマンは、よほどのことがない限り、子供を甘えさせない。子供が6歳ぐらいになった頃からは、ちょっとしたことでも「自分でやりなさい」と教えていた。別に、彼女が血も涙もない非情な母親だからではない。「どうせ、子供のわがままをことごとく聞いてあげる暇も能力もないなら、小さい時から厳しくすることに決めていた」という。子供のことなら、何でもかでも聞いてあげる大多数の韓国の母親にとっては、理解しがたい変わった人かも知れない。

◆最近、米国のある親が、家事の手伝いを全くしない兄弟に対し、食事や掃除などの世話をしない「親業ストライキ(Parents On Strike)」に入ったという。18歳になると、親元を離れて自立するのが一般化している米国の親でさえこうなのだから、結婚後も子供の面倒を見る韓国の親の気持ちは言うまでもないだろう。「スト中」の米国人の夫婦が、世界中の全ての親を代表して、子供との戦いで勝利することを願う。

◆先日、放送された金スヒョン原作のSBS創立特集ドラマの『洪(ホン)所長の秋』も、見る親たちの涙を誘った。結婚式の祝儀を分けてほしいと子供に言われた優しい母親は、きっぱりした態度で話す。「お金は分けないよ。全部私のお金にする。私もお金が入っている通帳がほしいわ。人は感謝の気持ちを持てないとだめ。これまで勉強させてあげ、結婚までさせてあげたんだから、これでいいじゃない。これ以上、何が足りないの。全くありがたみが分からないんだから。」このせりふが一味違う感動を与えたのは、韓国の親たちの気持ちを代弁したからだろう。

◆英国には「世の中で最悪の保険は子供」という言葉がある。最近の子供は、本当に親のありがたさが分かっていない。親は子供に一つだけでもよくしてもらうと、非情に喜んでありがたがるが、子供は親に一つだけでも悪くしてもらうと、文句を言う。親は冷め切ったご飯を、子供は熱々のご飯を食べるご時世だ。親が子供の顔色を伺う社会が他にあるだろうか。あるエコノミストは「今すぐに子供のために使うお金を半分以下に減らせ。そのことが親の安楽な未来の保障につながる」と言う。「万国の親よ、団結せよ。」

呉明哲(オ・ミョンチョル)論説委員、 oscar@donga.com