自由貿易協定（ＦＴＡ）締結に向けた韓国とシンガポールの間の交渉が妥結した。
第８次「東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）プラス３（韓中日）」首脳会議に参加するためにラオスを訪問中の盧武鉉（ノ・ムヒョン）大統領は２９日午後、ビエンチャン国際貿易博覧会場（ＩＴＥＣＣ）で李顯竜シンガポール首相と首脳会談を行って、両国間のＦＴＡ交渉が実質的に妥結したことを宣言した。
これで韓国はチリに続いてシンガポールと二番目のＦＴＡを締結することになった。両国間のＦＴＡは、実務交渉を通じた協定文案の確定、国務会議の審議、大統領の裁可を得て、正式署名の運びとなる。続いて、国会の批准同意の手続きを踏んで、来年中盤頃に発効する見通しだ。
これを受け、シンガポールは事実上韓国の全ての商品に対して関税を撤廃し、韓国は敏感な農産物の中で相当部分、工業製品の一部を除いてはシンガポール商品に関税を課さない。
特にシンガポールは開城（ケソン）公団など北朝鮮の経済特区で生産された製品に対しても、韓国で生産された製品と同様に特恵関税を課すことにした。これは今後開城公団などで生産される製品の海外販路を確保する上で、重要な先例を作ったものと評価される。
盧大統領はまた、３０日開かれる韓国—ＡＳＥＡＮ首脳会議で、韓国とＡＳＥＡＮ１０カ国加盟国の間のＦＴＡ締結交渉の公式開始と、０６年をめどに交渉を完了することを宣言する予定なので、韓国は本格的なＦＴＡ時代を迎えるものと見られる。
韓国とシンガポールは昨年１０月、盧大統領のシンガポール国賓訪問の際、今年初めＦＴＡ交渉開始と年内妥結に合意し、今年１月末、交渉を開始して１０ヵ月目にして完全妥結を見出した。
金正勳 黃在成 jnghn@donga.com jsonhng@donga.com
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