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[オピニオン]コリチレ山椒魚

Posted November. 29, 2004 22:59,   

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山椒魚は山と接した池や田、山奥の谷に棲息する爬虫類だ。体長が7〜12センチぐらいであり、頭は平たくて前肢の足の指は四つ、後肢の足の指は五つだ。昔は冬眠をしていた動物が眠りから覚めて動き始める啓蟄(けいちつ)の際、体に良いとして蛙と山椒魚の卵を食べる歳時風俗があった。山椒魚は雨がたくさん降りそうな年には卵を石や木の枝にしっかり産み付けておくが、日照りになりそうな年にはそのまま水の中に産んでおく習性があって、農夫にとって気象予報士としての役割をしてきた。

◆コリチレ(しっぽ飾り)山椒魚は、一般の山椒魚と違ってしっぽが体より長くて長たらしく飾った姿に見えるとして付けられた名前。コリチレ山椒魚は皮膚呼吸をするため、酸素量のような環境変化に凄く敏感だ。森が鬱蒼として日差しが入らず、水温の低い1給水が流れるクリーンな谷に住む環境指標種でもある。集団棲息地の千聖(チョンソン)山を通過する京釜(キョンブ)高速鉄道工事を阻止するために、環境団体がコリチレ山椒魚を原告に、鉄道施設公団を被告にした訴訟を提起したことで急に有名になった。

◆江原道三陟市(カンウォンド・サムチョクシ)幻仙(ファンソン)窟、寧越郡河東面(ヨンウォル・ハドンミョン)ネリ渓谷、全北鄹裕山(チョンブク・ドクユサン)、慶南梁山市(キョンナム・ヤンサンシ)の千聖山湿地など、環境団体が確認したコリチレ山椒魚の集団棲息地は38ヵ所に上る。8月、環境部が立法予告した野生動植物保護法絶滅危機種のリストから、コリチレ山椒魚は外された。環境部の関係者は、「棲息地が多数発見されており、個体数も多くて絶滅の危機とは判断されない」とし、除外の理由を明らかにした。棲息地の多いコリチレ山椒魚を絶滅危機種に指定しておけば、全国で各種開発事業の中止を求める「山椒魚訴訟」が後を絶たないかも知れない。

◆環境団体が起こした訴訟のため、18兆ウォンが投入された京釜高速鉄道工事が9ヵ月間も漂流していることについて、「山椒魚のため国庫を浪費して国民が不便を強いられても良いのか」という反論が強まっている。釜山高等裁判所は鉄道施設公団の手を上げたが、環境団体もコリチレ山椒魚に象徴される自然保護運動を通じて、国民の関心を引く効果を上げた。これからは京釜高速電車を走らせながらも千聖山の湿地とコリチレ山椒魚を生かす妥協案を見い出さなければならない時である。

黄鎬沢(ファン・ホテク)論説委員 hthwang@donga.com