景気低迷が続くなか、第3四半期(7〜9月期)の成長率が今年に入って初めて4%台に落ちた。第4四半期(10〜12月期)にも輸出の鈍化と民間消費の萎縮に改善されないものと予想され、今年政府が定めている「5%台成長」は達成が難しい見通しだ。
李憲宰(イ・ホンジェ)副首相兼財政経済部長官は19日の定例ブリーフィングで「今年5%成長を維持する可能性は極めて薄い」と述べ、目標達成が困難になったことを事実上認めた。
李首相は「年末の景気も非経済的な要因と凍りついた消費心理などで、大きな改善を期待するのは難しい。とくに建設景気の冷え込みが急速に広がっている」と話した。
韓国銀行が同日発表した「第3四半期の実質国内総生産(GDP・暫定)」によると、第3四半期のGDPは、昨年同期比で4.6%成長した。今年1〜9月の成長率は5.1%。これは今年第1四半期と第2四半期の成長率を大きく下回るもので、景気が急速に下降していることを表している。
政府が成長率基準指標として使う方針を明らかにした直前四半期対比GDP成長率は、0.6%に止まった。今年第1四半期(0.7%)と第2四半期(0.6%)に次いで、低成長傾向が目立っている。
民間の消費支出は、昨年同期比で0.8%減少し、昨年第2四半期以降、6四半期連続で減少した。民間消費が1年6ヵ月連続でマイナス行進を続けているのは史上初めて。
李康雲 申致泳 kwoon90@donga.com higgledy@donga.com