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[オピニオン]首脳たちの友情

Posted November. 17, 2004 22:59,   

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「私の友人でローラの友達である…」。ブッシュ米大統領が日本の小泉純一郎首相について触れるときには、こんな修飾が前にくる。夫人(ローラ・ブッシュ女史)とも親しいことをアピールすることで両国首脳の友情が私的な会話を交わす水準までに進展していることを強調する狙いがある、と外交関係者たちは解釈する。先日、再選を果たした後、小泉首相のことを「グッドマン(good man)」とたてて格別な友情を示した。もう一つの盟友であるブレア英首相に向かっては「彼と一緒に仕事ができて、私は幸運児だ」とも語った。

◆ブレア首相と小泉首相は国際舞台では一番最初に挙げられる「ブッシュの友人たち」だ。ロシアのプーチン大統領もブッシュ大統領といろいろな面で気質が通じるようで、機会あるたびに親近感を示している。米大統領選が真っ盛りのとき、プーチン大統領と小泉首相はブッシュ大統領を露骨に応援した。ブレア首相は昨年7月、イラクの大量兵器と関連した情報操作疑惑で苦しめられながら日本を訪問したとき、小泉首相が伝統旅館の寝床まで直接気を配ってあげると、大変感謝したという話も聞かれる。

◆力の論理が支配する国際政治の冷酷な属性を考慮するとき、首脳同士の友情を額面通り受け入れられるものでないことは確かだ。ブッシュ氏とブレア氏、ブレア氏と小泉氏の友情も英国と日本がイラク戦争に参加しなかったら成立しなかった。しかし国家利益を巡って激しく拮抗する交渉テーブルでいつでも話が通じる「力のある友人」がいることは、本人はもちろん国益のためにも好ましいことだ。一国の首脳が米国大統領のクロフォード牧場に招かれるかどうかが経済的にも相当の波及効果を発揮しているのが厳然とした現実だ。

◆盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領には格式ばらない友情を交わすことができる外国首脳がいるのか。まだいなければ20、21日にチリで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は、新しい友達を作る絶交のチャンスだ。韓国の首脳が国際舞台で一人ぼっちに残されるのは、韓国国民としても自尊心が傷つくことだ。折角なら、韓半島の運命に強い発言権を持っている首脳と意気投合できるのであれば、この上なく素晴らしいことだろうけど…。

東京=朴元宰(パク・ウォンジェ)特派員parkwj@donga.com