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脱北者、北朝鮮・中国に送還しない、モンゴル

脱北者、北朝鮮・中国に送還しない、モンゴル

Posted November. 15, 2004 23:09,   

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韓国と北朝鮮のそれぞれ国交正常化を実現したモンゴル政府が、中国国境を通じてモンゴル入りする北朝鮮脱出者を、いったん受け入れるとの立場を明らかにした。

インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは15日、「モンゴルを困惑させる脱北者」という見出しの記事で、モンゴル外相のコメントとして「モンゴルの国境守備隊に脱北者を中国公安当局に渡すなという命令がすでに下されている」と報じた。

同紙によると、モンゴル外相は「いったん、脱北者と判明すれば、モンゴル政府は彼らが韓国か第3国へ向かうまで、食事と宿所を提供する方針」だと付け加えた。しかし、同外相は「率直にいって、難民村が設けられることは望んでいない」とし、脱北者の恒久的なモンゴル在住については反対の意思を明確にした。

一方、中国と北朝鮮は最近、脱北者への取り締まりを大きく強化したもようだ。北京の外交消息筋は「脱北者の相次ぐ西側外交公館への駆け込み以降、中国公安当局は年末まで脱北者への一斉取締りを繰り広げる方針を決めた」とし、「脱北者が集団で潜伏しているものと思われる場所を個別訪問し、発見に努めている」と伝えた。北朝鮮は中国との国境地帯に警備兵力を大幅に増やしたものとされる。

こうしたなか、ロシアに建設労働者として派遣されていて、脱北したファン・デス氏(29)が同日午前11時ごろ、ウラジオストクの韓国総領事館を訪ね、韓国行きを要請した。北朝鮮脱出支援団体「エクソダス21」の代表、シン・ドンチョル牧師が伝えたもの。

シン牧師は「ファン氏はロシア語の通訳を担当していて、昨年11月平壌(ピョンヤン)当局から帰還命令を受けたが、それに応じなかったとの理由から、現地に派遣された北朝鮮保衛部指導員の臨時宿舎で事実上軟禁状態にいたが、脱出した」と説明した。



金東元 daviskim@donga.com