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プロバスケットボール界にも「奴隷文書?」

プロバスケットボール界にも「奴隷文書?」

Posted November. 08, 2004 23:32,   

米国の舞台に進出したバン・ソンユン(22、延世大学、195センチ)の、国内進路はどうなるのだろうか。

米プロバスケットボール(NBA)の下部リーグ、NBDL新人ドラフトでロアノークに指名されたバン・ソンユン。NBAに挑戦状を突きつけた彼は、来年2月、国内プロバスケットボール新人ドラフトに必ず参加しなければならない。韓国バスケットボール連盟(KBL)規約第89条によれば、4年制大学卒業予定選手は自動的にトラフトに参加申請を出したものと見なされる。バン・ソンユンに対して指名権を行使できるチームは、昨季7〜10位だったSK、KTF、SBS、モビス。数年に一度出るか出ないかのバン・ソンユンを獲得するため、躍起になっているこれらのチームは、彼の出方に神経を尖らせている。

バン・ソンユンが、この中の一チームから指名されたにもかかわらず入団契約を拒んだ場合、これから5年間はKBLでプレーできなくなる。ともすればコートの迷子になる恐れもある。

でも解決策がないわけではない。バン・ソンユンを指名した国内チームが今後数年間、海外活動を保障する方法だ。いくつかの球団は、バン・ソンユンがアジア大会金メダルで兵役問題をすでに解決したため、海外進出を後押しできるとの考えを示している。延世大学側は、バン・ソンユンが2年間NBDLでプレーした後、NBAに進出できない場合は、無条件国内に復帰させるという方針を立てている。

米女子プロバスケット(WNBA)と国内リーグで連続してプレーしたチョン・ソンミン(国民銀行)の事例のように、バン・ソンユンも両リーグをいずれも消化することができる。しかし、ある球団が米国または国内残留のいずれかを選択しなければならないという原則論を打ち出して反対の立場を示していることから、議論が激しくなっている。

一方、大韓バスケットボール協会と延世大学はバン・ソンユンのNBDL出場のため、国家代表からの除外とバスケットボール大祭典の不参も許諾する用意があるという立場を見せた。



金鍾錫 kjs0123@donga.com