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[オピニオン]「オランダの悲しみ」

Posted September. 20, 2004 22:05,   

オランダのマスコミ「ラジオ・オランダ」のインターネット版は、先週末「とても悲しい話」という記事を掲載した。「失業率は跳ね上がり、経済成長はスローだが、福祉の恩恵を引き下げるという。これは苦痛を与えるだけだ。」オランダ最大の労組であるFNV委員長のインタビューだ。政府が失業手当と障害手当を減らして、退職年令を67歳に高めると発表するや、怒った彼は10月に大規模なデモをすると話した。悲しいのはこのような現実だけではない。私たちに労・使・政和合のオランダモデルとして知られてきた「ポルダーモデル(polder model)」の時代が過ぎたというのが、もっと悲しいことだ。

◆オランダの経済相は3ヵ月前、「もっと多く、もっと長く働かなければならない」というメッセージを国民に送った。東欧とアジアの低賃金攻勢や世界的な生産性競争、高齢化に対処するには、この方法しかないというのだ。オランダ経済は昨年マイナス0.9%の成長で、今年の第2四半期にはほぼ1%まで減少した。失業率は7%にもなる。1982年に労働界の自発的な賃上げ抑制と使用者の雇用機会の拡大、政府の税金引下げを骨子としたバセナル協約締結以降、パイを育てて公平に分けることで世界の羨望を浴びてきたオランダが、今やヨーロッパでも「経済のお荷物」になった。

◆「ポルダーモデルの時代は速いスピードで歴史の中へ消えつつある。」グローニンゲン大学の経済学教授アルイェンの言葉だ。1990年代の心躍る賃金上昇は、結局インフレのため国家競争力の喪失につながった。寛大な福祉制度を悪用する労使が増え、一生懸命働いて税金を払う人が損をするという状態になった。過多な労働市場の規制、起業に困難な環境などを警告したマッケンジー報告書が1997年に出たが、好況に酔った彼らはこれに見向きもしなかった。

◆オランダ式労使モデルは、韓国の政界が労働問題の解決策として提示してきたシステムだ。おそらく2001年下半期を基点に、オランダの宴が終わったことに気付かなかったのだろう。英国の経済誌エコノミストは、「オランダの成功は、ポルダーモデルのおかげではなく、健全な金融財政政策のおかげだ」と評価した。世の中の変化を認識せず、あまりにも多くを要求して、国家経済を台無しにするという現実を教えてくれる悲しいモデルである。

金順徳(キム・スンドク)論説委員yuri@donga.com