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兵役不正事件 三星は「台風」、現代には「微風」

兵役不正事件 三星は「台風」、現代には「微風」

Posted September. 16, 2004 22:17,   

「あ〜ジェユンもいないし、ガプヨンもいないし…」

金応竜(キム・ウンリョン)三星(サムスン)監督は最近、一軍捕手2人をいっぺんに失って憂いが絶えない。ヒョン・ジェユンは兵役不正の疑いで拘束され、チン・ガプヨンまで左側大腿部の負傷がぶり返してマスクをかけられない状態だからだ。新人の李ジョンシクを15日、大邱(テグ)ロッテ戦から先発起用し、二軍にいた金ヨンボクを一軍に昇格したが、あまりパッとしない。

金監督は、「選手がいてもいなくても、その状況で頑張ればいい」と平気であるように振舞っているが、不安な様子は隠せない。

三星は「兵役不正事件」の最大被害者。8球団のうち、警察召還が一番遅く、選手たちの心理的衝撃がひどかったうえ、チームの雰囲気はさらに沈んでいる。

韓国シリーズ行きをめぐる順位競争が熾烈な時点で、ヒョン・ジェユンと先発投手チョン・ヒョンウク、左の抑えオ・サンミン、チ・スンミンらの主力が相次いで拘束され、戦力の空白が深刻だ。兵役不正事件が起きた5日以後、三星は4連敗に陷って危機に瀕したが、最近最下位のロッテを相手に2連勝してやっと一息ついた。

三星がお通夜状態なら、現代(ヒョンデ)と起亜(キア)はやや余裕のある様子。現代は最近、6試合を4勝2敗と勝ち越し先頭を維持しており、起亜は6連勝を疾走して、ポストシーズン進出のマジノ線である4位を固め始めた。現代は拘束選手が3人だが、2軍と控えなので大きな影響はなく、起亜も救援投手ユ・ドンフンが拘束されただけだ。

一方、現代、三星と首位争いをしていた斗山(トュサン)は調べを受けた7人の大半が1軍選手で、李ジェヨン投手の拘束でマウンドに赤信号がともった。雰囲気の落ちつかない中、15日には現代とのダブルヘッターで初戦、二戦とも逆転負けし、打撃を受けた。9月に入ってから10試合で4勝6敗。

4強進出へ邁進しているLGは、外野手のアール・マーティン、朴ヨンテクとエース李スンホらが負傷のうえ、9人の選手が調べを受けて窮地に落ちこんでいる。最近の6試合を何とか4勝2敗と切り抜けたが、上昇気流に乗る起亜を追うには力不足にみえる。



金鍾錫 kjs0123@donga.com