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五輪経験ばねにW杯を夢見る GK金永光

Posted September. 02, 2004 22:41,   

「昨年、世界青少年選手権大会16強戦で日本に敗れたときは、グラウンドで泣いて、ホテルに戻ってからも泣き続けました。しかし、アテネ五輪では準々決勝で敗退した後、涙も出ませんでしたね。ただ頭の中が真っ白になって、空しさが押し寄せてきました」

▲16歳以下代表からエリートコース〓「リトル・カーン」金永光(21、全南ドラゴンズ)ほど韓国でエリートコースを踏んだサッカー選手はいない。大韓サッカー協会が運営する年齢別代表チームである「16歳以下」から始め、「19歳以下」、「五輪代表(23歳以下)」と国家代表チームまで総なめしたのは金永光だけだ。

金永光はアテネ五輪前までの11試合で996分間無失点行進を続けた。ところが、五輪の4試合を行って、メキシコ戦を除いて3試合で奪われたゴールが8ゴールにも達する。マリ、パラグアイ戦でそれぞれとられた3ゴールは、太極ユニホームを着て以来、一試合で許した最多ゴールである。どんな気分だったのだろう。

「僕はゴールを許したらすぐ忘れちゃうんです。気にしていれば、同じミスを繰り返しますから。ある時なんか、試合が終った後、監督がどんな話をしたかも思い出さないんです」

06W杯ドイツ大会アジア2次予選のベトナム戦を控えて2日、坡州(パジュ)にあるサッカー国家代表トレーニングセンター(NFC)で行われた国家代表チーム召集訓練に合流した金永光の顔は意外と明るかった。「五輪の舞台に立つほどのチームなら、みんな凄いチームでしょう。ゴールを奪われないとは思っていませんでした」

だからと言って何ともないわけではない。一番不用意な失点はパラグアイ戦で許した2点目のゴール。前半に1ゴールを奪われてから、後半韓国の同点ゴールが決まりそうな雰囲気の中で奪われたゴールだったため。金永光は、「瞬間、後頭部に稲妻が直撃したような感じがした。受け止めたら追い付くのも難しくなかったはずなのに、もう機会がなくなったのでは」と思い、仲間たちに面目がなかったという。

金永光は今度の五輪でシューテングを見逃すまいと、視野を邪魔する前髪をはさみで切ってしまった。強い印象を与えるためにひげまではやした。しかし、相手が強すぎた。私たちはまだまだだというのを実感させられた。

▲酒は口にもせず、カラオケで気晴らし〓アルコールをまったく口にしない金永光。彼は悩みがあれば、カラオケでのどが裂けそうになるほど歌を歌う。アテネではゴールを奪われた後、部屋で声高にして叫んだ。

そういえば金永光は試合中にもよく叫ぶ。グラウンドでは神様のような先輩、柳想鐵(ユ・サンチョル)にもくだけた言葉で指示できるのがGKの特権だそうだ。「GKがよくしゃべると、負けないんだそうです。仲間たちの注意も喚起させて、自らにも催眠をかけるのです」。

彼の目はもう06W杯ドイツ大会に向かっている。「アテネ五輪で欧州、南米、アフリカのチームと全部顔を合わせましたよね。今後ドイツ大会でまた対決しても、ゴールを奪われない自信があります」。

金永光はこの日の訓練中、往復競走で攻撃手と守備手を全員引き離し、1位を占めた。



金尙浩 梁鍾久 hyangsan@donga.com yjongk@donga.com