
鄭守根(チョン・スグン、28、写真)がロッテの「ミスター・オールスター」の系譜を引き継いだ。「野球の都市」釜山(プサン)の野球ファンはただ一日だったが、4年連続最下位のうっぷんをすっかり吹き飛ばした。
17日、釜山の社稷(サジク)球場で行われた04プロ野球オールスター戦。東軍の1番・センターで出場した鄭守根は、2塁打2本を含む5打数3安打2打点2得点1盗塁と大活躍し、チームを7—3の勝利へと導いた。記者の投票で計69票のうち54票を獲得し、ヒット3本で同じく2打点を挙げた三星(サムスン)の梁竣赫(ヤン・ジュンヒョク、8票)を大きく引き離した。
元年最優秀選手(MVP)に輝いた金ヨンヒ(82、84年)を皮切りに、ホ・ギュオク(89年)、金ミンホ(90年)、金ウングク(91年)、朴正泰(パク・ジョンテ、98、99年)に続いてロッテ選手としては8人目の受賞。
1回裏、西軍先発の韓火(ハンファ)の宋津宇(ソン・ジンウ)を相手に左中間安打を放った鄭守根は2塁まで進んだ後、梁竣赫の安打でホームを踏み、先取点を挙げた。2—0でリードしていた2回2死2塁の場面では右中間を割る2塁打を、5—3でリードしていた6回無死2塁では左翼オーバーの2累打を放って勝負を決定付けた。
6週連続してオールスター得票で首位をキープしていたが、度重なる負傷から3割台の打率を打撃30位圏脱落の2割7分4厘まで落し、最後にはLG捕手の趙寅成(チョ・インソン)に最多得票の栄光を渡していただけに、名誉回復にもなった。
昨冬、自由契約選手(FA)として斗山(トゥサン)から移籍した鄭守根は、「ロッテが前半期を最下位で終えて気が重かった。これまで受けた賞の中で最高の賞をもらっただけに、後半期にはもっと頑張って最高の1番打者になりたい」と、感想を述べた。
本塁打競争ではLGの朴ヨンテクが現代のブルンバを抜いてオールスター・ホームランキングに上がる小さな異変を演出した。10名が参加した予選ではブルンバ(7本)に続いて、起亜(キア)の馬海泳(マ・ヘヨン)と2位タイ(6本)を記録した朴ヨンテクは、一騎打ちの再対決で勝利し決戦に進んだ後、ブルンバを4—3で制した。
始球式には1984年の韓国シリーズに一人で4勝をあげ、ロッテの全盛期を率いた「鉄腕」崔東原(チェ・ドンウォン)が、プロ出身では初めてオールスターの舞台に上がり、ホームファンの歓呼を受けた。崔東原は斗山の洪性炘(ホン・ソンフン)捕手のミットに歴代始球者の中で最高急速の球速101kmの「剛球」を投げて、まだ錆びていない腕前を披露した。
張桓壽 zangpabo@donga.com






