第3回6者協議で、韓国、北朝鮮、米国が具体的な「北朝鮮核問題の解決案」を明らかにしたことで、協議2日目の24日、全体会議と主要二国間接触で活発な論議が行われた。
▲意志と現実が一致しない米朝〓両国は、6者協議開始以来初めて、独自の具体的な解決策を発表し、「会談の実質的進展」への意欲を見せた。特に米国は、北朝鮮が拒否感を抱いている「CVID(完全で検証可能な、後戻りのできない形で核廃棄)」という用語の代わりに「包括的非核化」という表現を使って、柔軟性を見せもした。
しかし、両国の案の実質的な内容に対して、「根本的に変わった所がない」という観測が、会談の周辺から聞こえている。
米国は今回の会談で、北朝鮮核廃棄方式について、「徹底的で(thorough)透明で(transparent)永久的な(permanent)方式でなければならない」と言った。これは、従来の「CVID」の原則を固守しつつ、単語だけを変えたもの。
米国は、6者協議の目標が「北朝鮮核の凍結ではなく廃棄」という点を明確にするために、北朝鮮が使う「核凍結」という表現の代わりに、核廃棄のための「初期準備段階(initial preparatory period)」と発言している。
北朝鮮も、「米国の対北朝鮮敵視政策の放棄が、北朝鮮核問題解決の前提条件」という従来の立場を固守している。北朝鮮は、米国が提示した「初期準備段階(核凍結期間)3ヵ月」についても、「具体的補償案の提示が優先だ」として、否定的な態度を見せた。
▲高濃縮ウラン(HEU)問題も依然難航〓北朝鮮は今回の会談で、HEUの存在を否認しており、米国は「公式・非公式の情報を通じて、HEU存在を確信する」と反ばくしている。HEU問題は、「北朝鮮核凍結範囲」を決めるうえで、決定的な障害要素にならざるを得ない状況だ。
このため、議長国である中国と仲裁の役割をする韓国は、「核凍結と検証対象にHEUを具体的に明示しなくても、具体的な査察過程でこの問題が解決されるのではないか」という折衷案づくりに苦心しているという。
夫亨權 bookum90@donga.com






