24日開幕する黄金獅子旗全国高校野球大会に出場する慶南(キョンナム)高校の李ジョンウン監督には、「奇跡の男」というニックネームが付けられている。昨シーズン初めて出場した鳳凰旗大会で戦力の劣勢を乗り越えて誰も予想できなかった優勝を獲得したため。当時慶南高校は準決勝に進むまで、4試合全てを1点差で勝利する根性を見せ付けた。
そうした李監督が選手とコーチとして12年間ユニフォームを着ていたロッテの今シーズンの成績を見れば、残念な気持ちを抑えられない。ロッテは15日現在、1点差勝負で7勝13敗の低い勝率を見せており、13回の延長戦では1勝しか挙げられなかった。引き分けも8チームのうち最も多い8回に上る。今年舵取り役を担われたロッテの楊相汶(ヤン・サンムン)監督は勝負の節目でことあることに敗北を喫しストレスが増えた。
延長戦と引き分け試合の半分でも勝っていたら最下位ではなく直ぐにも4強にジャンプすることができるためなおさら悔しい。確かな解決師と締めくくりがなく、度重なる延長戦による体力低下が底力不足の原因。
反面、起亜(キア)は先発陣の崩壊で苦労してはいるものの、1点差勝負で8勝3敗を記録する底力に支えられて中位圏に止まっている。20試合連続本塁打新記録を達成し、チーム本塁打2位(69本)の巨砲軍団らしく決定的な時に本塁打が炸裂したおかげ。
先頭の現代(ヒョンデ)はやはり攻守共にバランス良く調和している強豪らしく、1点差試合で9勝6敗を記録しており、延長戦でも5勝2引き分け2敗で安定的な戦力を誇示した。
一方、全体日程の半分近くを消化した15日現在、8チームが行った延長戦は計32試合
で、ひとシーズン最多記録の96年の49試合を上回る見通し。ロッテが13回で最も多く、斗山(トゥサン)が3回(1勝1引き分け1敗)で最も少ない。
引き分けも昨年同期の6試合に比べて3倍近くの17試合で、歴代ひとシーズン最多引き分け記録の93年の18回に迫っている。
金鍾錫 kjs0123@donga.com






