「このままいくと、銀行にお金持ちのお客さんを全部奪われるかも…」
ソウル汝矣島(ヨイド)にあるA証券営業部長のPさんは、このほど深い悩みを抱えるようになった。先月、ハナ銀行が汝矣島にプライベート・バンキング(PB、富裕層顧客向けの総合資産管理サービス)店舗をオープンしたのに続いて、15日には新韓(シンハン)銀行もPB専用店舗を開くことを決めたからだ。
Pさんは、証券会社のお金持ちの客が銀行のPBに移行する可能性を懸念している。銀行PBは証券会社より安定的な資産運用を約束している。
最近銀行が競争的に富裕層顧客の攻略に乗り出し、ソウル江南(カンナム)と明洞(ミョンドン)近くに集まっていたPB店舗が汝矣島、木洞(モクドン)、東部二村洞(トンブイチョンドン)など「リッチタウン」を中心に早く拡散している。
▲マンション密集地域の中間層を狙え〓最近銀行が相次いでPB専用店舗を出しているところは、金融資産5〜10億ウォンを保有する「上位中間層」らが住んでいるマンションが密集している地域だ。生活水準の似ている人々が一つの「島」を形成して住んでいるため、集客が容易であるだめだ。
グッドモーニング新韓(シンハン)証券ビル17階に入っている新韓銀行「汝矣島PBセンター」は、10億ウォン以上の資産を持つ汝矣島地域のお金持ちを狙ってる。「ハナ・ゴールド・クラブ」汝矣島支店は5億ウォン以上の顧客に対してPBサービスを提供している。
新韓銀行PB支援チーム長のハン・サンオン氏は、「汝矣島にはもともとお金持ちが多く、昨年まで不動産価格も大幅に値上がりした。芸能人と外国人投資家が多くてPB市場としてはもってこいの所だ」と述べた。
国民(ククミン)銀行は今年2月、40〜50代の上位の中間層が多く住んでいる陽川(ヤンチョン)区木洞にPB専用店舗の「ゴールド・アンド・ワイズ」11号店を開いた。同様に住民の所得水準の高い竜山(ヨンサン)区東部二村洞(国民、ハナ)、松坡(ソンパ)区オリンピック選手村マンション(外換)や蚕室(チャムシル)アジア選手村マンション(国民、ハナ)にも専用店舗が設けられた。
外換(ウェファン)銀行オリンピック選手村支店の金ドンウォンPBチーム長は、「50坪型以上の中・大型マンション数千世帯が集まっているため、江南の鴨鴎亭洞(アプグジョンドン)などに劣らない『準江南』に分類される」と述べた。
▲お金がある所にPB店鋪がある〓江南と明洞近くから周りの「リッチタウン」に広がっていくPB店舗の位置は、お金持ちの地域偏重を反映していると分析される。
9日現在、全国に開設された8の都市銀行のPB専用店鋪は計40店。このうち、江南区(14店)、瑞草(ソチョ)区(5店)、明洞付近(5店)に全体の60%に達する26店舗が集まっている。とくに鴨鴎亭洞を皮切りに清淡(チョンダム)、三成(サムソン)、対峙(テチ)、道谷(ドゴク)、駅三(ヨクサン)、瑞草、方背(バンベ)洞につながる半円型のベルトにウリ、朝興(チョフン)、韓美(ハンミ)、第一(チェイル)など全ての銀行の19店舗が集中している。
一方、ソウル以外の地域の場合、首都圏の京畿道城南市盆唐区(キョンギド・ソンナムシ・ブンダング)と高陽(コヤン)市、一山(イルサン)市にそれぞれ2店舗と1店舗、釜山(プサン)2店舗の計5店舗(12.5%)があるだけだ。
ハナ経済研究所のベ・ヒョンギ金融チーム長は、「地域によってPB店舗数に大きなばらつきがあるのは、各銀行が新しいPB店舗を開設する際に、当該地域の納税実績と高額預金者の数を主な基準にしているためだ。大部分の銀行が年内にPB店鋪をさらに開設して店鋪網を広げる計画なので競争が激しくなる」と述べた。
申錫昊 金昌源 kyle@donga.com changkim@donga.com






