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[社説]60、70歳代は投票しなくてもいいと?

[社説]60、70歳代は投票しなくてもいいと?

Posted April. 01, 2004 22:37,   

ヨルリン・ウリ党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)議長が先月26日、大邱(テグ)で行なわれた国民(ククミン)日報のVJ(デジタルビデオ撮影)との会見で、「60歳代以上70歳代は、(今回の総選挙で)投票しなくてもいい」と発言したという。「政治に無関心な若い有権者たちにひとこと言ってほしい」という質問に、「未来は20歳代と30歳代の舞台」と述べて、このように話したという。

鄭議長は、「20、30歳代が投票をしない傾向があり、投票を勧める次元で言った言葉だ」と説明したが、実に軽率な発言である。一定の国民の主権行使が制限されることを願ったのなら、民主主義の根幹を脅かす危険な発想という批判は免れ難い。

目前の選挙が心配だ。ただでさえ地域の代表を選ぶ総選挙が「弾劾賛否選挙」になり、政策も人物も見えてこないという憂慮の声がますます高まっている。ここに世代葛藤まで加われば、総選挙の真の意味はどこにも見出せない。

鄭議長は、より本質的な問題を提起している。彼は「60、70歳代は舞台から退場する人だから、必ずしも(韓国の)未来を決める必要はない」と言った。深刻な歴史意識の貧困としか言いようがない。鄭議長の目には、ロウソク集会に参加した若い世代だけがこの時代を率いる主役に見えるのか、聞いてみたいものだ。今日は過去の蓄積であり、その今日がさらに積み重なって未来を作るのである。60、70歳代が汗と涙で築き上げてきたものがなかったらなら、今日の20、30歳代がどうして存在できるのだろうか。

鄭議長の発言が、支持率急騰による傲慢から出たのなら、民心の生理をあまりも理解していないと言える。謙遜でない政党、「コード」に続き、年齢で国民をニ分する党に票を投じる有権者はいないだろう。