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日本のキトラ古墳、初の肉眼調査

Posted February. 09, 2004 00:42,   

日本の古都・奈良県のキトラ古墳に対する発掘作業と肉眼調査がはじめて行われており、高句麗(コグリョ)壁画との関連性などに関心が集まっている。

7世紀末〜8世紀はじめに製作されたものとされるキトラ古墳は、1983年石室内部の壁面で、高句麗壁画の特徴である玄武図を含んだ四神図、天井で天文図が発見され、話題を呼び起こした。

以後、4回カメラを入れ込んで撮影したことはあるが、発掘作業と石室内部の肉眼調査は、今回がはじめてだ。この古墳は、800年前に盗掘され、副葬品は残っていない状態だ。

日本の文化財研究所は、1月下旬から古墳の南側に対する発掘作業とともに、盗掘犯たちが開けた穴を利用し、横縦それぞれ40cmの大きさで掘り込んでいく作業を進めてきた。壁画の状態を肉眼で点検し、精密デジタルカメラで近接撮影するのが目的。

9日、文化財研究所の調査員たちが穴を通じ、直接調査したところによると、石室の高さは1.1mであり、内部の湿度は100%に近いほど高くて、保存環境がよくないものと言われている。しかし、四神図と天文図の保存状態はまだ比較的良好だという。

調査員たちは「北側の壁に描かれた玄武図が意外と大きく、朱雀が描かれた南側の壁面には木の根が張ってきた状態だったが、彩色はかなり鮮明だった」と伝えた。

今回の調査では、盗掘の穴の付近の土から黒と赤の漆のかけら30点あまりが見つかった。盗掘犯たちが、木の棺の蓋をむしりとった跡形と推定される。専門家たちは、黒い色は棺の外部、赤い色は棺の内部に使われたものとみている。漆をした木の棺は、王室の直系や高官の墓のみに使用されたというのが、専門家たちの見解だ。

在日史学者である李進熙(イ・ジンヒ)和光大学名誉教授は「四神図と高句麗風の女人図が発見された、近隣の高松古墳の白虎が南側を向いているのとはうらはらに、キトラ古墳の白虎は北側を向いている。高句麗壁画との比較研究が必ず必要だ」と述べた。



hanscho@donga.com