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米上院議員事務所で猛毒物質発見

Posted February. 03, 2004 23:05,   

米共和党の院内総務であるフリスト上院議員の郵便室で2日(現地時間)、猛毒性物質が含まれた白い粉が発見され、警察が捜査に乗り出した。この白い粉は、実験の結果、吸い込むと致命的な呼吸器疾患を引き起こす毒性たんぱく質の「リシン」に陽性反応を表した。

米議会警察のゲイナー署長は、この日の記者会見で、不審な白い粉が午後3時ごろ、上院の建物の郵便室で発見され、8回の実験を実施した結果、多くの実験でリシン陽性反応が出たと発表した。

発見当時、事務室のある4階には16人が勤務していた。警察は彼らに浄化措置を取り、特別な異常が見当たらなかったため、家に帰らせたと付け加えた。白い粉の差出人や受取人など詳細については公開されなかった。

リシンはトウゴマの種子などに含まれる植物性の猛毒物質。解毒剤はまだ発見されていない。1000分の1g程度の少量を吸い込むだけでも高熱と吐き気などの症状はもちろん、肺、肝臓、腎臓、免疫体系に害を及ぼし、36〜72時間以内に死亡する可能性もある。

共和党のある議員(テネシ州)は「これはれっきとした犯罪行為であり、追跡調査を行うべきだ」と語った。警察は3日、追加調査の結果を発表する予定だ。

これに先立ち、01年9〜11月、米国のワシントンとニューヨークを中心に、炭そ菌の粉が入った郵便物が政府庁舎やマスコミ各社などに届き、米全域が炭そ菌の脅威にさらされたことがある。当時、感染被害者は22人だった。



金正眼 credo@donga.com