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[社説]「増大する崔導術疑惑」から究明を

Posted October. 14, 2003 23:26,   

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が再信任を問うと明らかにした時の理由は、「側近である崔導術氏の不正疑惑と蓄積された国民不信」だった。崔導術氏の不正疑惑は、盧大統領自らが語ったように、大統領の道徳性と直結する問題だ。

検察は、崔導術氏がSKから11億ウォンを受け取り、大統領選挙時の借金を返すのに使ったと判断している。盧大統領がこのような情況を知っているのか、そしてどの線まで関わっているのか、国民は検察の捜査を注目している。当然、疑惑の実体を明白に究明することが先行されなければならない。盧大統領の政治的責任を明らかにするのはその次である。

盧大統領は、「他の側近の問題は、恥じることなく自信を持って受け入れられるが、この問題に関しては弁解できない」と謝罪した。崔導術氏の不正疑惑は、これまで明らかになったことだけを見ても、その衝撃や深刻さが著しく大きいことは事実だ。彼の不正が、果たして大統領職をかけなければならないほど大きなことかも疑問である。野党は、大統領が崔導術事件の衝撃を覆い隠すために、「再信任カード」というより大きな衝撃療法を使おうとしていると疑っている。ハンナラ党の崔秉烈(チェ・ビョンリョル)代表は国会で、「側近不正に大統領はいかなる形であれ関わっている。それが当選後のことなら、再信任問題ではなく弾劾対象だ」と指摘した。

崔導術氏は、20年間盧大統領を最も近くで補佐し、資金を管理してきた側近中の側近だ。釜山(プサン)選挙対策委員会の会計責任者だった彼が企業からカネを受け取った行為に、盧大統領の周辺がどのように関わっているのかを明らかにすることが捜査の核心だ。検察はまさに一点の疑惑も残さず真実を究明しなければならない。

盧大統領は、直・間接的に関わっているという疑惑を受けているこの事件に関して、言葉を慎むべきだ。盧大統領の言及そのものが、検察の捜査に影響を及ぼそうという意図に映る恐れがあるためだ。