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女子W杯、フランス守備の弱点を狙え!

Posted September. 24, 2003 23:24,   

「フランス戦にすべてをかける」

2003米国女子ワールドカップ(W杯)に出場している韓国が、フランス戦(25日午前8時45分)を控えて背水の陣を敷いた。韓国は24日、メリーランド州ジャーマンタウン・レクリエーションセンター・サッカー場で実戦並みの強度の高い訓練を実施した。

1次リーグの初試合でブラジルに0—3と完敗を喫した韓国は、フランスに敗れるか引き分けの場合、事実上予選脱落が確定する。フランスも優勝候補に挙げられているノルウェーに1次戦0—2と敗れ、お互いに退けられない試合になりそうだ。

ノルウェーとフランスの試合ビデオを分析した韓国のコーチングスタッフは、フランス選手と韓国選手の個人技に大きな違いはないと判断している。

フランスのゴール決定力はノルウェー戦で浮き彫りになったように、本選出場国のうち最下位という評価。メインストライカーのマリエト・ピションは、米国女子プロサッカーリーグで2シーズン28ゴールを決め、警戒対象の第1号であるが、破壊力はそれほど大きくないとみられる。コーチングスタッフは分厚い守備を展開する一方、ミッドフィールダーの強いプレッシャーで相手の攻撃を遮断し、逆襲に乗り出せば十分勝ち目はあると判断している。

フランスの守備にも弱点が多い。守備手らのオーバーラッピングが頻繁で、守備への復帰が遅くてすき間が生じる。韓国はこうしたフランスの弱点に付け込むため、同日の訓練でグラウンドを二分して、片方では攻撃手が空間浸透訓練を、反対側では守備手らが相手の攻撃を遮断する練習を行った。

安ソングァン監督は、「フランスの守備2人の背は高いが、逆動作に弱いため、守備の後ろがもろいと思っている。一次守備の弱点に付け込めば、得点も可能」と見込んでいる。

韓国はブラジル戦に出場した選手のほとんどを再出場させる一方、いま、勢いに乗っているストライカーの金ユジンとMFの金ジュヒの先発出場も検討している。安監督は、「初試合は緊張しすぎて実力を十分発揮できなかった。切り札があるわけでなないが、練習した通りにやれば勝利できる」と自信を示した。



金尙浩 hyangsan@donga.com